雑多なサロ110で言うなら、ステンレス試作車だった901、902だな。
もちろんサロ153-900の格下げなんだけど、国鉄時代に登場した車両だしね。
晩年の他車種から改造して登場したのは、全てが余剰車両の有効活用だしな。
同様にキハ35-900も地味と言えば地味。
キハ60系、キハ91系などの試作車系列も試験的意味合いが終わってしまったら、地味な存在でしかなかったな。

あと、新幹線車両でも、300系は“地味”と言えるかも知れない。
もちろん両数は多くて今もバリバリ現役だけど、性能的なことはともかく、
ビジネスライクな造りは設備のバラエティーが豊かだった100系を人気の面で超えることができなかった。
また、後に登場したセンセーショナルな500系の強烈なインパクトの影にもあっさり埋もれてしまい、
花形だった長距離運転の「のぞみ」として活躍した期間は案外短く、
その後は「ひかり」「こだま」を中心とした運用にシフトされたことが余計に“地味さ”を感じさせるようにもなった。