53年10月改正で幹線部分の特急誘導が露骨に現れた。
昼行特急は原則全列車自由席付で特急停車駅もやたら増えた。
急行より特急に乗ってもらおうとある意味必死な国鉄。
それ以前からの国鉄運賃料金値上げによる国鉄離れが起きていて
さらに「実質料金値上げ!!」と叩かれてまさしく四面楚歌。

もともと「DISCOVER=JAPAN」から「一枚のキップから」へチェンジしたのは
深刻化した国鉄離れをなんとか阻止しようというものだったのだが,
何を思ったかそれじゃ足りぬとばかりに山口百恵さんの神通力を借りようとした
感がある。

よって「一枚のキップから」というのが中途半端で終わってしまったというのは
ぬぐえず,山口百恵さんには失礼な言い方だが,国鉄のこの種のキャッチコピー
の値打ちが急に下がったように見えた。こういうものはコロコロかえるもんじゃないと思う。
懐かしスレで批判するものなんだけど,「一枚のキップから」でよかったと思う。