当時、青森駅の東北線発車ホームと奥羽・羽越線発車ホームには、にぎやかさ
に圧倒的な差があった。青森出発まで白鳥の窓から人でごった返す隣のホーム
を見ていた。東北線ホームは、はつかり・みちのくがホームを挟んで停まり、忙
しそうな売店、駅弁を売りまくる商売人、行きかう旅行者で活気があった。は
つかり越しにホームは見えていたけど、両列車とも満員状態だった。
それに対して奥羽・羽越線ホームはさびしかった。車内が閑散とした白鳥だけ
が停車し、西隣の津軽線ホームは電灯さえ消え、オンボロの旧型客車が侘しげ
に停まっていた。特に冬の落差は大きかった。
それにしても白鳥が、その東北線ホームから発車することになろうとは予想も
つかなかったなあ・・・