おい、キハ56だろ

夏の夜の「ミッドナイト」56自由席は
押し込み式通風器全開、扇風機フル回転、
窓は二重窓の内窓を当然上げっぱなしにして、外窓の下一段を細く開けてる客が多かった。
いつ降り出すかわからないし、騒音も激しいからな。

夏だけど、明け方は寒かったよ。
それに懲りて、以後はカーペットカーの指定席確保に努めた。

どっちにせよ、森や長万部での深夜の長時間停車に独特の風情があったな。
全車指定席シーズンには全区間ノンストップ扱い(末期は新札幌のみ停車)だったが
自由席車連結時には森、八雲、長万部、東室蘭、苫小牧、新札幌、と客扱いだったかな。

特に長く止まる森と長万部では、寝付かれない連中が三々五々とホームから改札抜けて、
コンビニもない真っ暗な駅頭で自販機の缶ジュース飲んで、
DMHエンジンのアイドリングのみをBGMに、ぼそぼそと雑談していたものだった。