>>645
鉄道郵便車にあっては「郵袋運送記」が存在したかまでは便長クラスの仕事まで詳しく
踏み込んでいなかったので知り得ませんが、乗務終了時にすべての書類を便長がひとま
とめにして千枚通しで穴あけて紙ひも通して一件書類として提出するものの中にそのよ
うな一覧表があった記憶です。そこでは、郵袋数の受け払い一覧表みたいなものに通常、
小包に分けて各駅受け数、払い数が記載されていますが、有証、無証の受け、払いは乗
務員が開被、差し立てしたものの内数が( )書きもしくは別記載だったようです。
これを見ると、駅ごとの車内の郵袋の流れが一目瞭然でしたような。
小包もまた郵袋に入れるのが原則で、一部、郵袋に入らない大きさのもののみ、看板を
直接ブツに張り付けていましたがこぐ少数でした。
小包は2〜4個で郵袋がいっぱいになるので、書留小包だけが入った有証、書留とそう
でない小包が合納された有証のいずれもありましたが、読み上げ、管理には有証、無証
の区別はありませんで、通常と小包とに分けられ、結束方法はその両者で異なってきます。
車内扱いでもたまに書留小包が出ましたが、たいていは合納して小包有証の看板つけて
封かん具つけて降ろしていました。
速小はおたずねのとおり○コの印ついた看板です。普通小包との合納については、原則
しないこととなっていて、それぞれに差し立てしますが、ローカル小局では、錠郵袋に
なにもかも入れるので、その両者が合納されることはありました。
蛇足ながら、どうしてもある局宛で速小と普通小包を合納する際には通常郵袋差し立て
と報告し、看板は普通通常とするという規則が書かれていて、いちどだけ阪金下便で
福井あてに締めたことがありますが、普通通常、しかも無証というのは白看板に無証印
だけ、本来は定型は束(定型外合納可)を納めた郵袋なので、えらく角ばった普通通常
郵袋は異様に感じたものです。敦賀で交替した敦直乗務員が読み上げ点検するとき郵袋
の形状と看板の内容に「・・・(-"-;)?」となったことと思います。