>>452
はい、お答えします。
「接続間隔3時間以上ある場合」の取扱い
一般に、鉄道便相互の郵便物引き渡しを「結束」と呼び、直接引
き渡す相手便を「結束便」と言いました。
鉄道便から他の鉄道便に結束する駅は原則として、路線が分岐し
ていて、極力鉄道郵便局又は分局がある駅が指定されていました。
さて、東門線の岡山を例にとって説明します。ある下り便が岡山
に到着して、3時間以内に分岐する他線、つまり、鳥岡、岡米、
岡玉のいずれかの路線に発車まで3時間以内の便があればそれを
結束便とします。具体的には車内で当該便あての郵袋にブツを納
入して便あての標札をつけ、送致証も便あてに作成して岡山の駐
在に引き渡すと、一切が当該結束便に渡されます。
一方、3時間を上回る接続時間の場合は、その路線各局あては岡
山中央局に引き渡し、いったん局で差し立てし直して当該路線便
に引き渡されます。これを「○○線には結束がない」と言います。
つまりは3時間以上ある場合の取扱いとは、当該方面への次便に
対して結束せず、同場所の静止局に引き渡せということですが、
おわかりいただけますでしょうか。
3時間を目安としているのは、駅ホームから当該静止局に往復す
る時間と差し立てに要する時間がそれくらいかかるから、3時間
以内だとそういうことをしているヒマがないとの見解でしょう。
例えとしては不適当ですが、列車で旅行している人で「私は列車
乗り継ぎ駅で3時間以上時間があれば町へ出て観光するが、それ
以下だと乗り遅れが不安だから駅構内のどこかで列車を待つ」と
いう方針の人がいたとします。鉄道郵便輸送はその人の方針とい
っしょだということです。こんなところで、おわかりでしょうか。