MAP-E(v6プラス、NTT・KDDI系ISPが採用)とDS-Lite(IIJ系ISPが採用)は負荷がかかる場所が違うからね。

v6プラスはエンドユーザー側のルーターの処理性能に負担がかかる。
負担をエンドユーザーに分散させ、VNE側の負担を減らし、v6プラス利用料を軽減してる。
エンドユーザー側に任せるということはエンドユーザーの金銭的負担も増えるということ。
つまりね、v6プラスはユーザー側のルーターの性能にかなり左右されるんです。

市販対応機だとI-O DATA WN-AX1167GRが一番安い両仕様対応機だけど、
v6プラスで使うと転送速度ガタ落ちって言われてるでしょ。DS-Liteで使うとその制限ないんだよ。
ないったって、NVR500、RTX1200といった他の高級機種と同じ速度が出るってわけじゃないけどね。
フレッツジョイントも無料ではなく有料。(NTT東西が徴収)
だからHGWでフレッツジョイント使うとVNEのコスト的負担は増える。

DS-LiteはHGWの性能はオーバースペックと見なし、
NTTから貸与されるONUやホームゲートウェイを使わないで
最大限ISP側のネットワーク内にある機器を「大規模NAT」「キャリアグレードNAT」という仕組みで使うことで
VNE利用料を圧縮している。(だからDS-Lite対応ISPは零細が多い)

このVNE二社の対応の違い、わかるかな?

v6プラスを利用するにあたって、HGWより市販ルーターのほうが有利、もしくは同等だったら、
お金を出してまでHGWのフレッツジョイントは使わない。DS-Liteと同じ手法を採るはず。
あくまでも、v6プラスという技術を使うためのエンドユーザー側の機器として、
土台部分としてHGWの安定性は揺るぎないのです。

ちなみに、ソフトバンクグループのIPv6 IPoE + IPv4 (IPv6高速ハイブリッド)接続方式は前二社とは別のアプローチでこの問題に対処してます。
つまり市販対応ルーターでもなく、HGWでもなく、独自に自分とこの規格の「6rd」に合わせたルーターを提供してる。
それ以外は使えないので、この手の論争は起きない。