>>933
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原因ははっきりしている。コストが原因
「IPv6移行技術」が複数あるのは「どれが一番安上がりにIPv6へ移行できるか??」という話になるため


まず、新たにIPv6のための通信インフラを構築し、それを運用するための人材育成に大きな投資が必要になります。
また、現時点ではIPv4に比べIPv6のネットワーク機器の費用対効果は悪い。
これはハードウェアだけでなく、パケット処理を行うソフトウェア処理の効率もIPv4に比べて劣っているからです。
さらにIPv6のアドレス長はIPv4よりも長くなっており(32ビット→128ビット)、パケットのヘッダサイズも最大パケット長も大きいため、IPv4よりもパケット処理に負荷が掛かります。
IPv6対応機器の費用対効果向上のためには、今後、製品のコスト削減が進むことが求められます。

ただし、より高性能な製品へのアップグレードや、耐用年数などに伴う定期的なリプレース、新技術を身に付けるための人材育成などの投資は日本に限らず世界各地の通信事業者では常に行われていることです。
従って、これらの投資は、そのタイミングや期間の設定により、ある程度解決できる問題でしょう。

だがしかしISPや携帯電話会社など通信事業者にとって一番頭が痛い問題になるのは、IPv4とIPv6の2つの設備(IPv4/IPv6デュアルスタック)を構築した場合、二重投資になり高コストになってしまうことです。

この課題に対する回答は、IPv4を全廃してしまうことです。例えば顧客に提供するのはIPv6アドレスだけといった方式が、新興国の携帯電話事業者では実際に採用されています。

ただし、IPv4とIPv6の間には互換性が無い。IPv4インターネットとIPv6インターネットは物理的な設備を共有していたとしても、論理的には全く別の世界なのです。
IPv6のインターネットはまだまだ小さく、インターネット上のコンテンツやサービスの多くはIPv4で提供されています。
従って、IPv6接続だけでは今のインターネット上のサービスの一部しか利用できないことになります。
そこで、IPv6接続しか持たない環境からIPv4インターネットに接続するための技術の1つとして、スマートフォンでは「NAT64/DNS64」「464XLAT」のどちらかが使用されている