MVNOの採算ラインは100万回線以上の事業者に限られ、100万回線未満の事業者は赤字垂れ流しが実情だ。

事業者も利用者も我慢大会のMVNO(笑)

■MVNOは儲からない、"我慢大会"に近そうな驚愕の現状
http://news.mynavi.jp/articles/2017/10/01/mvno/?rt=topPhoto

ブレークイーブン(損益分岐点)は100万回線超えの高い壁

現在、MVNOで100万回線を超えているのはIIJとOCN、楽天のみであるがIIJは2017年9月末にMVNOで初めて200万回線超えを達成した。
またMVNOで何ちゃってMVNOのUQ以外で利益を出しているのはIIJのみでIR情報により公式に回線数や損益を公表しているMVNOもIIJのみ。
他社は全て非公開であるが赤字を公表できない事情が背景にある。

例えるなら100万回線超えは富士山級の登山で頂上登頂達成。200万回線はエベレスト級の登山で頂上登頂達成に匹敵する。
それくらい100万回線、200万回線はMVNO事業者にとって事業の運営力、資金力を必要とし、登山の頂上登頂過程で息切れを
起こし酸素不足の高山病(詰め込み誘惑と客離れによる負のスパイラルによる資金枯渇)で集客が非常に難しくハードルが極めて高い。

2017年9月26日に事実上の事業破綻したFREETELは行け行けドンドンで72億円以上の資金調達をしながら、
その資金をジャバジャバと湯水の様に使い枯渇させ大赤字の垂れ流しにより、100万回線である富士山級の登山で
頂上登頂の途中である4〜5合目でついに息途絶え事業破綻してしまった。

現在、MVNOではmineoやBIGLOBEがバラマキ合戦の行け行けドンドンで目先の集客を行っているが明日は我が身で
今後もMVNOは事業破綻、身売り、撤退が相次ぐだろう。

●MVNO事業者の破綻、身売り、撤退の歴史(報道発表)
2015年10月 DTI 旧個人MVNO事業部門をTONEへ数億円で身売り
2016年 6月 エクスコムグローバル MVNO事業をわずか8ヶ月で事業撤退
2016年 8月 日本通信 個人MVNO事業をU-NEXTヘ数億円で身売り
2016年12月 BIGLOBE UQ(KDDI)ヘ800億円で身売り
2017年 1月 nifty(NifMO) 個人事業部門をノジマへ250億円で身売り
2017年 5月 OCNの子会社であるNTTぷららがMVNOより事業撤退
2017年 9月 FREETEL 破綻でMVNO事業を楽天へ5.2億円で身売り撤退