>>110
前スレの傑作スレを覚えていない君のために無断転載する。許してくれ前スレ788。
以下の物語は日立という港を追い出された映通号の話だ。
この物語が傑作なのは、これは映通だけではなく、電機にも通じている日立国際電気の体制を鋭く活写している点にある。


<港湾使用料を滞納し、日立の港を追い出された映通号。
大勢の乗員を乗せたまま、食糧は底を尽き、同時に船底へ浸水が始まりました。

そこで映通号は、浸水対策として画期的な改革案を打ち立てます。

(1)浸水の深さを毎日測定するグループを設立
(2)(1)が間違ってないか精査するグループを設立
(3)これらをまとめる浸水測定本部を設立、本部長と副本部長を任命
(4)船底の部位10ヶ所それぞれに担当部長を置く
(5)明日の浸水の深さを予想する浸水測定企画グループを設立
(6)週三回、浸水測定会議を開き状況を確認し合う

皆、浸水の測定とフォローで大忙しになりました。
映通号は確実に沈んでいきました。