ジャパンディスプレイ、台湾・中国から出資受け入れ協議
https://jp.wsj.com/articles/SB12261555650178014664204585077330379608548

事情に詳しい関係者によると、JDIは台湾のタッチパネルメーカー、TPKホールディングおよび中国の政府系ファンド「シルクロード基金」との協議が詰めの段階を迎えている。
JDIに対して約30%出資することも話し合われており、将来的に出資比率が引き上げられる可能性もある。投資額は決定していないが約600億円またはそれ以上になることも
考えられるという。

日本政府の考えを知る関係者の話では、政府はJDIを支援し続けることはできないという姿勢を示しており、海外投資家への経営権譲渡に前向きという。

協議に詳しい関係者によると、出資計画では投資家グループは当初、JDIの過半数株式は取得せず、一部資金をJDIの転換社債に振り向ける。将来的に同社の経営権を握る
道が開けることになる。INCJは差し当たりJDI株を保有し続けるが、今後数年で売却する可能性もあると、関係者は述べている。INCJは現在、JDIの株式25%を保有している。

関係者によれば、JDIは調達した資金を運転資金に充てる計画で、早ければ2月半ばに行う四半期決算発表で出資受け入れを明らかにしたい考え。投資家グループはJDI取締
役会の過半を握ることになる可能性が高い。

最終的な出資内容は決定しておらず、合意に至らない可能性もある。協議に関わっていた関係者によると、ディスプレーメーカーの京東方科技集団やタッチパネルメーカーの
欧菲科技も一時期JDIへの出資を検討していたが、その後撤回したという。