研究開発、能美に集約へ、東芝、白色LEDなど 技術者を大幅増員

東芝は27日までに、家電製品などの省エネにつながるパワー半導体や照明に使われる白色LED(発光ダイオード)の研究開発を子会社の加賀東芝エレクトロニクス(能美市)に集約し、技術者を大幅に増員する方針を決めた。
来年秋に実験室が入る技術棟を新設し、開発、生産を一貫して行う体制を整え、開発効率をアップさせる。
既に兵庫県や神奈川県の拠点から技術者約300人を加賀東芝に移した。
今後さらに、中途採用などで100〜200人増やす。東芝によると、加賀東芝の従業員は今年1月時点で約1300人。
技術棟は加賀東芝の工場内に設ける予定で、投資額は約10億円となる。
今年度中には、白色LEDで高輝度の新商品をサンプル出荷する。
2016年度までに開発や製造に約300億円を投じる。
白色LEDは街灯や家庭用の照明に使われ、消費電力が少なく、寿命が長いのが特徴。
自動車向けの需要拡大も見込まれ、11年度は7千億円だった市場規模が16年度に1兆2500億円に増えるとみられている。
加賀東芝では12年から量産を始めた。
消費電力を制御するパワー半導体は家電や自動車、産業機械など幅広い用途があり、今後の成長が期待されている。

北國新聞社

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141128-00193530-hokkoku-l17