これからの日本の製造業は、安くていい品を大量生産ではなく、いかに付加価値を持った
製品を出せるかがカギとなる。

幸い日本の製造メーカーの多くは、今まで築き上げてきた信頼性というブランド力がある。
これを元に魅力的な製品を出せばまだまだいける。
つまり、企画力とマーケティング力が重要となる。
海外の技術力が上がり、ハイテク技術の製品を出してもすぐに真似されてしまう。

いい例は、日本製ではないがiPodであろう。
iPodなんて、ただのMP3プレイヤーである。
他社製と比べても突出した機能や性能がある訳じゃない。

アップルというブランド力、前代未聞の斬新なインターフェイスとデザイン、ネットで楽曲が
簡単に買える企画、お洒落で先進的なイメージを植えつける広告戦略。
たったこれだけで、世界を席巻するMP3プレイヤーになってしまった。

日本だって、日本人の繊細な性格でしか作れない製品があるのに、海外展開力が悪くて
上手くいっていない。
例えばウォシュレット。これは日本人にしか作れないアイデア製品であろう。
最近、海外でも注目されてきたが、先進国では豊かさの象徴の一部としてバカ売れする
力を秘めている。

製造業の未来は企画力に尽きる。
部品とか大量生産品は、もはや海外で日本並みの品質でより安く作れるから淘汰されるだけ。