むかしむかし、S社設計技師が副燃焼室を設け、その中で燃料に着火させ、それを火種として
主燃焼室で燃焼させる方式で排ガスをクリーンにする方法を思いついた。
当時2サイクルエンジン主流のこの会社は、うちには無用、開発費は出せない
と却下。失望した技師は会社を辞め、そのアイデアを近郊のH社に持ち込んだ。
その後、アメリカで決められた当時最も厳しい排ガス規制をその技術で乗り切った。
他メーカーはそれが達成できず、低効率ゆえに大容量の触媒をマフラーに詰め熱反応で残留ガスを
燃やす方法を取った。それゆえに大幅なパワーダウンと燃費悪化(異常発熱によるオーバーヒートを
防ぐ為、濃い目のガソリンを供給するガソリン冷却と言ってガソリンの気化熱でエンジンを冷やす方法を取った)、マフラー
触媒部の異常発熱による駐車時の枯れ草火災等を引き起こした。