誰でも考え方は行動や言葉の使い方同様に「クセ」があるのですが普段生活していて特に困る事がない場合、それをあまり感じる事がありません。
逆を言うと、普段生活していて人間関係が上手く築けなかったり自分や周りに対しイライラする事が多い人にこの「認知の歪み」が大きく見られます。

認知の歪みが大きいと「〜であるべきなはずなのに」と考え方になってしまいがち。
そして「こんな事があったからまた同じ事が起こる、嫌だ」と思い込んでしまい、時にAさんはBさんと絶縁してしまいます。
こうして認知の歪みというクセの強い考え方は負のループを作り出すのです。

 元々持っている性格や特性からこうした認知の歪みが起きやすい人にASDやADHD・ADDなどと診断されている人が多くいます。
勉強はできるし知能的に問題がなくても発達検査を受ける事でこうした診断が下りる人も多くいます。

 一昔前の自閉症の感覚は、言葉が上手く話せない、自己表現ができない、知能指数も低めという様な印象かもしれませんが、
現在発達障害と一括りにされている人の中には知能的には何ら問題がない人の方が多く、
対人面など社会的に困難を感じている人の方が多いくらいかもしれません。

 こうしたいわゆる「発達障害」はその言葉で一括りにされてしまいがちですが
実は誰しもが持っている性格傾向がちょっと平均よりもはみ出ているだけ程度のものから、
プロのカウンセラーでも対応が困難なくらいに情緒面で問題を抱えていたりとグラデーションがある様なものなのです。
一人ひとりがみんな同じ、画一化された性格や受け答えで感情的に問題が起こらない世の中であればこんな事は起きないかもしれません。
しかし、生きている人間はどこか違っていて当たり前。
その「当たり前」が多くの人に受け止めきれないから発達障害がある人にとって生き辛い世の中になってしまっているのです。
https://news.goo.ne.jp/article/otakuma/life/otakuma-20180403_03.html