初めての音入れ

チュル…、ジジジジ…。

ガガガ…、ガギザザン、ヂゴエバズガ…「渚さん、聞こえますか?」。

人工内耳の音は機械的に合成されたコード音であるため、
人の声を聞き取って、言葉として理解するには大変時間がかかる。

音入れしたばっかりは、何やらガリガリ言っていて、なかなか言葉として入っていかないのは無理もない。