セコム、物価高で臨時ベア 改定前倒し、11月から2千円
2022/11/15

 警備大手のセコムが、最近の急激な物価上昇の影響を緩和するため、労働組合に加入
する全員の基本給を一律2千円底上げする臨時のベースアップ(ベア)を11月分の給与
から実施することが、15日分かった。物価高による社員の生活へのインパクトが無視で
きないとの判断から、通常は4月に実施する給与改定を一部前倒しする。

 岸田文雄首相は来年の春闘での賃上げを経済界に求めており、経団連も物価上昇に見
合うアップに前向きな姿勢を示している。珍しく春闘の前から賃上げの動きが出てきた
ことで、今後の機運醸成に弾みがつきそうだ。

 セコムは春闘で改めて組合側との交渉に応じる方針。

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ソース:https://nordot.app/965184356917313536?c=302675738515047521