第5話
「ホットコーヒーとBLTサンドください」
あるときイチローはあるカフェにきていた。

イチローはコーヒーとBLTサンドをトレイに乗せ窓側の席に座った。
窓からは駅と電車とその向こう側に高層ビルが見えていた。

イチローの隣の席にはall rightとぶつぶつ独り言を言う男が座っている。
イチローはその男を気にかけながらも、BLTサンドにかじりつく。

「厄介なことになった・・・」

それは2日前のことだった。

「はんほぅ、イチロー、プルトーネのパイロットをお願いできませんか」
「プルトーネってあの、第2世代機ですか?」
「はんほぅ、そうです。プルトーネのトライアルシステムを使って援護してほしいのです」
「○田ですか?あの人はそんなに強いんですか?」
「はんほぅ、あれはほうっておいてはいけないでしょう。」
「わざわざここ壊しに来ますかね?」
「ディストピアといってましたよ?しかも今の自分の生きがいはしみパンだけだと。
この職場は欝だと」
「転職すればいい話では・・・。寧ろここよりもはんほぅのあの0ガンダムを狙っているのでは・・・」
「あれは、今は亡き、イオリアの計画を進めるために必要なんです!」
「イオリア・B・サトー・シュヘンベルクのことですか?」
「はんほぅ、そうです。」
「人はあんな兵器などなくても分かり合えると思いますけどね!」
「はん、そうも言ってられません。思想を守るためには戦わなきゃいけないときもあるのです」
「イオリアは対話のためのシステムを考案したと聞きますが・・・」
「おそらく、それはできないでしょう・・・;」
「・・・・」
「とにかく、○田を倒せば済む話です。ここもだいぶ落ち着いてきたところなんです。
この調子で、反乱分子を取り除かなければだめなんです。はん、ほぅ、」
「考えておきます」

「この調子だ。参っちまうよ・・・はんほぅには」

イチローはコーヒーを一口飲んで、ため息をついた。