国際オリンピック委員会(IOC)がテコンドーに対し否定的な評価を下した反面、競争種目の空手に対しては極めて肯定的な見通しを述べたことから、
大韓(テハン)オリンピック委員会(KOC)がテコンドーをオリンピックの正式種目として維持させるための対策に乗り出している。

IOCが14日(韓国時間)発表したIOCプログラム委員会の報告書によると、テコンドーは2000年シドニーオリンピックと2004年アテネオリンピックで
入場券の販売率は高かったものの、テレビの視聴率や関連記事の報道件数は低調だったと伝えた。
特に、前回および前々回の世界選手権大会では、試合の様子が極めて少ない国にのみ中継され、どの国も中継権料を支払わなかったと指摘した。
また、審判の判定の公正性が疑われ、得点の過程に対し一般の理解度が低いという問題点も言及した。

反面、空手は5つの新規検討対象推薦種目(ラグビー、空手、ゴルフ、スカッシュ、ローラースポーツ)のうち最も多い会員国(173国)を保有しており、
競技場の建設費用も適当で、マーケティングおよび放送権による収入が多いなど良い評価を受けた。
265ページのこの報告書は、各国のIOC委員に配布され、来月6日、シンガポールで開催されるIOC総会でオリンピック種目採択投票の際、
参考資料として使用される。

また、米スポーツ専門週刊誌「スポーツ・イラストレイティッド(SI)」のウェブサイトは、5月24日から27日まで実施した世論調査の結果、
テコンドーは8%の得票率を獲得、シンクロナイズドスイミング(32%)、新体操(29%)、野球(23%)、近代五種(8.2%)に続き、
オリンピック種目から外されるべき種目の5位になったと伝えた。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/06/15/20050615000029.html