<メダリストの卵も育成 小中高生に専門指導>

 NTCの役割は競技団体の強化拠点だけにとどまらない。将来の五輪代表選手を育てるため、
有望な子供たちを発掘し、指導する。

 JOCのプランでは、NTC内に合宿所と学校を併設した「エリートスクール」を開校する。
その時期は未定だが、1期生はレスリング、水泳、体操に加え、卓球、バレーボールの
球技種目など小中高生の男女66人を募る予定。

 子供たちは各競技のトップコーチから指導が受けられ、年100日程度の試合や合宿も行う。
希望すれば半年程度、海外留学もできるという。学校では国語、数学など基礎的な
教科のほか、語学やプレゼンテーション能力を伸ばす授業もある。まさに世界を見据えた
鍛錬の場だ。

 NTCにはこのほか、世界に通じるコーチを育成する「ナショナルコーチアカデミー」を創設。
現役を引退した選手の社会復帰を支援する「セカンドキャリアプログラム」も立ち上げる。

[エリートスクール 1期生の競技と生徒数] (注)JOC案
・小学生
 レスリング 男子4、女子4; 水泳シンクロ 4
 体操 男子4、女子4; 新体操 4
・中学生
 卓球 男子4、女子4; テニス 男子4、女子4; 競泳 男子4、女子4; バドミントン 男子4、女子4
・高校生
 球技系種目中心に男子5、女子5
                            −終わり−