【質問タイム編】

つり輪が終わりました。あっという間に3種目めの鉄棒です。
選手たちは急いでプロテクターを付け替え、鉄棒でアップを始めました。
田原選手と佐野選手はベンチコートを着て椅子に座っています。

今回の演技会、通しで演技する選手が少ないせいか少し物足りなさが残りますが
普段はつながっていてよくわからない動作をぶつ切りにして見せてくれるので
技の一つ一つがわかって素人にもおもしろいです。

監督「次は鉄棒なんですが、選手たちはプロテクターの付け替えなどで時間がかかりますので、
   ここでまた質問タイムにしましょう。」

こんどは男の子が呼ばれました。
男の子「バク転はいつになったらできますか?」
監督「この質問は、代表して米田選手に答えてもらおうか。」
監督、米田選手にマイクを向けます。

監督「米田選手、バク転はいつになったらできますか?」
米田「えーと、ぼくは小学校1年生の時に体操を始めたんですが・・・
   そのころにはもうできていた・・・と思います。」

監督「はい、ありがとうございました。それじゃ、米田選手と写真を撮ろうか。」
米田選手とツーショットで写真を撮ります。男の子の肩に手を置き、笑顔を見せる米田選手。
男の子は写真を受け取って席に戻りました。

監督「もうひとり・・・今度は女の子にしようかな・・・あっ、君にしよう。」
監督、目の前で手を挙げた女の子を指差しました。女の子が監督に手を引かれて前に出ます。

女の子「練習は何時間くらいしていますか?」
監督「じゃぁ、これは水鳥選手に応えてもらおう。」
監督、椅子の近くにいた水鳥選手にマイクを向けます。

監督「練習は何時間くらいしていますか、という質問です。」
水鳥「うーんと・・・だいたい5時間くらいです。」
監督「これでいい?(女の子に聞く)」
女の子「うん。」

あまりにあっさりした答えなので「ファンサービスが足りない!」と思ったのでしょうか?
今度は監督は自分にマイクを向けて自ら水鳥選手に質問しはじめます。

監督「休みはあるんですか?」(会場思わず笑)
水鳥「(笑顔で)あります。」
監督「休みの日は何をしているんですか?」(また質問する監督。会場さらに笑)
水鳥「今は休みの日はイベントなどに呼んでいただいているので、
   丸一日休みということはないんですが、
   休みの時は、元気があればショッピングに行ったりします。」

「うわぁ・・・休みなしだって・・・」「そうだよね・・・出ずっぱりだもんねぇ・・・」
そんなささやき声があちこちから聞こえてきます

監督「・・・ということでした。それでは記念に水鳥選手と写真を撮ろうね。」

女の子と水鳥選手が並び、スタッフが写真を撮ります。
水鳥選手は子どもの肩に手を置こうとするも手がタンマで真っ白。
なので、汚さないように気を遣っているようです。

女の子が写真を受け取り、元の席に戻っていきました。
選手たちのアップがだいたい済んだようです。