体操@レポ専用スレ 3
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体操雑談パート7
http://sports7.2ch.net/test/read.cgi/gymnastics/1101746468/l50
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【体操】TV・ラジオ・雑誌・新聞情報 5【新体操】
http://sports7.2ch.net/test/read.cgi/gymnastics/1100246222/l50 2005/1/19日経夕刊 知るスポーツ なぜ?なに
『10点満点』改革着地遠く
撤廃案 体操進化、現状に合わず
維持派 審判の質向上が先決
「28年ぶりの日本の金メダルより注目されるとは・・・」。現地メディアもこう嘆いたほど、
アテネ五輪体操競技で最大の話題となったのが審判の採点問題だった。
不明りょうな得点が相次ぎ、それを是正しようとルール改訂作業が始まったが、
10点満点維持か、上限廃止かで侃々諤々(かんかんがくがく)。例年ならとっくに
決まっているはずの新ルールの行方が定まらない。
「10点満点をなくそう」。昨秋、国際体操連盟(FIG)のグランディ会長は言い出した。
演技価値点の10点という上限を廃止しようという趣旨で、従来の体操の常識を
覆す内容だ。
体操は通常4年に1度ルール改訂を行い、五輪翌年の1月から施行される。
実は新ルールはほぼ決まっていたが、会長のツルの一声がすべてをひっくり返した。
FIG技術委員会も改革の必要は認めながらも、10点満点の廃止はあまりに性急だ
として、会長の意を受けた同委員長候補を選挙で選ばなかった。
技術委員会と会長は互いに一歩も譲らず、2005年はとりあえず規定要素を0.4減らし、
加点要素を0.4増やすという玉虫色の改定でしのぐことになった。 問題の根は選手の演技が10点満点を超えて進化していることにある。アテネ五輪の
種目別つり輪。トップで演技したタンパコス(ギリシャ)に9.862の高得点が出て、次の
ヨブチェフ(ブルガリア)は内容的には10点満点以上の演技価値点があったが、
9.850で2位。ブルガリア選手団は猛抗議した。
現行ルールでは10点満点の演技価値点からミスを減点、選手の得点となる。
10点のうち完遂度と規定要素が8.8点を占め、残り1.2点を上限に、高難度の技を
することによって、0.1、0.3点ずつ加点される。ところが、最近は合計で1.2点以上の
加点技を持つ選手が珍しくない。
満点が10点と決まっているため、それ以上のことをしても得点に反映されない。
ヨブチェフの演技内容は濃かったが、減点部分の見解次第でこうしたことは起こる。
男子個人総合では、韓国選手の価値点を誤って低く算出、金メダルのはずが3位に
なるミスもあった。国際オリンピック委員会(IOC)が改善命令を出し、グランディ会長も
改革に乗り出さざるを得なくなっている。 「10点満点廃止論」は1999年にも提案されたことがある。当時の技術委員会は
やはり発案者の委員長再選を阻み、体操イコール10点満点のイメージにこだわった。
日本も10点満点維持派だ。「審判の質をまず上げるべき。そうしなければ
どんなルールにしても、問題は解決しない」と日本体操協会の遠藤幸一理事。
国際大会は体操強国でない国の審判も多い。「いい演技を見慣れていないので、
普通の演技なのに(見た目の派手さで)高得点を出すなど、ぶれることがある」と
指摘する。
グランディ会長は引き下がる意志はないようで、2月にも再び協議が始まる。 アテネ五輪体操での主な採点トラブル
男子個人総合
3位梁秦栄(韓国)の平行棒の演技価値点を0.1点低く算定。正しく計算すれば、
1位ハム(米国)を逆転した。FIGはミスを認め、梁はスポーツ仲裁裁判所に
提訴したが、順位は覆らなかった。
男子種目別鉄棒
前回王者ネモフ(ロシア)の得点が低いことに観客が大ブーイング。
10分の中断後、得点が上方に修正された。ネモフはメダルに手が届かず。
【写真】アテネ五輪で審判の採点が問題に
(観客にブーイングをやめるよう口に指を当てるネモフ)
−終わり-