体操選手としておよび科学的見方から、
真剣に身長議論について述べます。
一部、体操経験者のみ理解できる表現を使用します。
体操選手の身長が伸びにくいのは「事実」です。
まず、身長が伸びるための要素3つを挙げます。
1.栄養
2.骨への刺激
3.体各部の成長、発達バランス
ここで、「遺伝」という要因はあえて外しました。
なぜかというと、バスケ、体操等において2世プレイヤーは
ごく一部と考え、無視できるとしたからです。
 ここで、体操選手が身長が伸びない要因を挙げます。
1.(上記2に対して)体操選手の「癖」により生活全般で
  骨への刺激が極端に少なくなる。
2.(3に対して)筋肉を伸ばす運動(速筋的に)が極めて少なく、
  腹筋、背筋が重視される。
 まず1について、体操特有の全身の動きをフル活用した柔らかい着地。
そして鋭くしなやかな歩き、および走り方というのは、
通常または他の競技のの人間骨への刺激が0に近いのです。
こうした「癖」が競技者経験数年で生活全般に現れるようになります。
 次に2についてですが、めんどくさい科学論を省くと、
バスケやバレーは筋肉の伸びの限界をどんどん鍛え、
体操は縮みの限界を鍛える運動といえます。
体操選手が筋肉収縮の限界を伸ばすのは
「振動系の抜き」と「柔軟」のときだけです。
体操全てを通じて「シメが命」といわれることです。
 以上をまとめると、
バスケ、バレー選手は骨への振動が極めて強いジャンプを極めて多く繰り返し、
全身の筋肉の伸びを鍛えるため身長が伸び、
体操選手は、着地時に骨への負担が極めて少なく、
経験数年で生活全般に骨への刺激の少ない動きの癖がつく。
腹筋背筋の高度な発達と、シメを重視したトレーニングにより
身長の伸びは抑えられる。と私は考えています。