次に名和。珍しく表情が明るい。ボールがピンに当たる前から笑みを
浮かべて「よしっ」と小さくつぶやいたほどの会心の投球。ストライク
の後もほっとした表情混じりの笑顔の花を咲かせている。こういう表情
を見せるのは珍しい。前半のシーンなので後の投球は予想し難いが、
名和も悪い要素は見当たらない。悪い要素が垣間見えたのは大石だ。
スルギのシーンではピンを残しており、名和のシーンと大石自らのシ
ーンともに、何か悩んでいるような冴えない表情を浮かべているのが
気がかりだ。薄目に強く打ち込んで、7番ピンの倒れ方が弱かったのは、
10番ピン残りに手こずったものと想像できる。終盤には縺れない試合
展開となれば、中盤までに迷いがありスコアを伸ばせていなければ、
大石得意の後半の追い上げがあったとしても間に合いそうにないだろう。
印象深い予告映像ラストの登場だったとはいえ、残念ながら大石は
最下位だ。では、スルギVS名和の勝者は。予告映像に決定的な要素
は見いだせないが、ここは登場順を1番目に持って来た編集の意図と、
先に述べたスルギのフォームの良さをかって、スルギが準決勝進出、
名和は2位と予想する。


今  韓国では平昌オリンピックの真っただ中
韓国は総力を挙げて   世界的なスポーツの祭典の場を用意した
しかし  過去の冬季オリンピックと比べて
世界的な盛り上がりに欠けるように見えるのは  私だけだろうか
北朝鮮が政治的な思惑で  南北融和ムードをオリンピックに持ち込んだことで
オリンピックの政治的利用と非難されたという見方もされている
果たしてそれが最大の要因なのだろうか

韓国人アスリートには   世界の同士への愛と敬意が足りない
殆どの韓国人アスリートは  他国のアスリートと心を通わせない
それが  平昌オリンピックを  冷たいものにしているのではないだろうか

キム・ヨナ   イ・ボミ   キム・スルギ
そのうちの1人だけ  突出した世界的英雄であることに間違いはない
しかし   少なくとも日本では
その世界的英雄を讃え  敬愛する世論は聞こえてこない
その理由を  キム・スルギは  全国各地のボウリング場で教えてくれる


スルギ   1.7
名和    2.8  
大石    3.2