今週行われるEグループは『Pにおけるブックとは何か?』を考える上で
非常に重要な一戦となる。小難しい話はさておき、そもそもなぜブックが
あるのか? 言うまでもない。番組サイドにとって「勝たせたい人間」が
いるからに他ならない。では、その決定権を握る制作側ならびに某氏から
みて、このEグループには明確に「勝たせたい人間」がいるのだろうか?
出場選手を、おさらいしておこう。遠藤、山田、安藤。この3人である。
このうち最も話題性があるのは言うまでもなく、交通事故による怪我を
乗り越えて戻ってくる元全日本女王・山田である。ところが。某氏ならびに
制作者からみて山田を勝たせたいと思う要素がない。制作サイドにとって
ひときわ巨体の山田はアイドル性に乏しく、しかも元が実力者なので、
仮に優勝しても岩見の一勝ほどのインパクトすら与えられない。某氏から
みた山田はABS契約という点以外に特に気になる要素もなく、今年も
所属先が主催する承認大会に招待するなど関係は比較的良好なのだが、
オーソドックスなボウリングで比較的短期間に2勝を挙げるなど一時期
大きな成果を上げた山田は、「特にどこが凄いというわけでもないのに
勝ってるのは、ボールだろう」ということで全日本優勝後に使用ボールが
大量に売れたという実績を持っている。体格は男子並だが運動センスは
平均的な女子というキャラクターも、男女・年齢等を問わず商品を売る
力に繋がる可能性を秘めており、この点は某氏も看過できない。やはり
「快気祝い」はないと考えていいだろう。というよりも、怪我でランキング
を落としているとはいえ本質的にはTSの選手。その実力的から、今後は
レスリングが必要とされる立場であり、しかも今回は「怪我やブランクの
影響」で多少の不可解さは視聴者に納得してもらえる。となれば、なおの
こと、お試しにもってこい。ここはレスラーとして再起を図る調整試合
として1回戦敗退が既定路線と考える。さて。残る2名のうち、番組サイド
としてはどちらを押したいのだろうか。正直、制作側から見ればどっちも
どっち。となると某氏の意向を中心に推測することになるが、これが非常
に難しい。まず安藤@ハイスポーツだが、Pファンならよくご存知だろう。
某氏が一貫して目をかけてきた選手である。しかもここで安藤が勝てば
準決勝進出が確定しているのは、サンブリ2名、ハイスポ2名、ABS1名。
来週、松永か酒井が勝てば準決勝の用具提供企業は綺麗に2名ずつとなる。
制作側としては女子の人気プロをごっそり抱えるABSに臍を曲げられては
困るし、某氏も無駄な喧嘩は避けたいところ。各2名ずつの平等配分なら
ABSへの顔は立つし、ここを「落とし所」にする可能性は高い。では、
勝つのは安藤なのか? と言われると実はそう単純にいかない事情がある。