男女問わず、素手でしっかり曲げられる選手はほぼ全員助走をスイングに合わせてるようで合わせてない。
何故か。
「重いボールを楽に投げる」のではなく、「重いボールを下半身で体に引き寄せている」から。

昭和の時代、ボールの動きに合わせてるだけの投球を日本人はずっと教えられてきた。
これはクラシックスタイルではなくジャパニーズスタイルである。
特に非力な女子はソレに当てはめられてきた。
ボールは重いのだから無理をせず振り子スイングに従って足を出してください、と。
そうなると必然的に手首は負ける。
遠心力が最後まで掛かり続けるので負けないように手首に力が入る。そして痛める。
それを防ぐ為に出来たのがメカテク。
女性でも簡単に曲げられるようにね。
リスタイはさらに昔からあったのだが、手首が入ったままリリース出来たので回転が強くなり当時は画期的な発明だった。

メカテクの爆発的な普及は、主にボウリングブームが原因。素人でも簡単に安全に曲げられますよと言う謳い文句。
ここから日本では、どんどんボウリングがスポーツから娯楽、健康の為のレクリエーションになってしまった。
ボウリング場とボウリング人口があまりにも増えすぎた故の苦肉の策でもあるんだけど。

初心者や女子供の為の、自転車の補助輪的な物として使えば良いという意見もあるが個人的にはそれも…お勧めしたくない。
あくまでもスポーツとして捉えて欲しいからね。

ここまでメカテクが普及してしまってるので趣味として投げる分には是非使ってもらいたい。メーカーの売り上げにも貢献していただきたい(笑)

20年ほど前に初めてメカテクを着けて投げた時は窮屈でしかなく、回転が激減(笑)
お年寄り用(失礼)に作られたのかなと思った程。
少なくともプロが使う代物ではないと痛感したよ。