俺は'70年代のボウリングブームの頃中学生の時ボウリングを始めました
当然、ハウスボールでボールの材質はハードラバー
10枚目をほぼまっすぐ通すナチュラルフックで、アベ140くらいだったですかね
それから長い中断があり、社会人になってからやってみたらアベ170くらいになっていました
摩擦係数の大きいウッドレーンであれば、10枚目を通すナチュラルフックという昔も今も変わらない「基本」を地道に練習し、
スペアを確実に取るための立ち位置とスパットの関係を教わってしまえば、
ある意味オーソドックスな投法でのハウスボールの限界にすぐにたどり着いてしまうものです
そういう意味では、ハウスボールを使う初心者のためのボウリング知識は、
今は本屋で簡単に買えます

しかし、最近多いシンセティックレーンでは、いわゆるナチュラルフック自体が画に描いた餅、
すなわちハウスボールでオーソドックスな振り子スイング+ナチュラルなリリースじゃ直球にしかならないという問題があります

「3-6度で17.5枚目を打てばストライク率が最高になる」これは誰でもちょっと調べればすぐわかります
しかし、今日のボウリング環境を前提にするとこれは、「ポリエステルのハウスボールでは無理」なんですよ
そういう環境でボウリングを楽しんでいる人も沢山いるということはご存じですか?
あまり理論とか自分だけの経験にとらわれると、極論すれば
できるはずがないことを根性で達成させようとする無能コーチなみに有害な存在に成りかねません
それを俺は怖れます
ボウリングが上手なおじさんとしてセンターに通い、時々投げ方を教えてと言われ、
人に教えるということの難しさに何度も直面した俺の経験から言えることです
9-10ポンドのボールしか投げられない女性の方は、現実として右からクロスではなく、
真ん中から真ん中に投げさせた方が良いスコアが出ますし、早く上達します
明らかに1投目が1番ピンに当たる確率が高くなるからです

意欲は買いますが、もっと色々経験してみるべきではないだろうかと思います
それこそ、(ここでは禁句のようですが)一度はマイボールでのボウリングにのめり込んでみるくらいは必要です
ハウスボールでのボウリングに対しての多面的な見方ができるようになるために