辞書でジガー(Jigger)を引いてみますと、以下のような記載があります。


【名詞】【可算名詞】


1 《主に米国で用いられる》ジガー 《カクテルなどを作る時に使う小型軽量カップ》: その容量《通例 1 1/2 オンス》

2 《アメリカの俗語》 (小さな)仕掛け,(しろ)もの.


3 【ゴルフ】 ジガー 《ヘッドの小さいアプローチ用のアイアンクラブ》


4 航海、海語として、補助帆:小型漁船



当然ですが、ゴルフ用語としては3となります。

もう少し詳しく説明いたしますと、フェースの上下幅が細く、パターのように打つアプローチ専用のアイアンの事。
ロフト角度は25°- 35°のもの(6〜7番アイアン位)が中心でウェッジより10度以上ロフトが立っていることになります。
反面、シャフトは短くダフることなく転がせて楽に寄せることができます。
パターのように振って、少しボールを上げてから転がすショットを打つことだけを目的に作られたチップ・ショット専用のクラブという事ですね。

現在はグリーン周りがあまり上手くないハンディーの大きい人用として(グリーン周りからの寄せ用として)人気がありますが、
かなり以前から使われていたらしくスコットランドではアイアンが作られたころ(17世紀後半から18世紀中頃にかけて)から7番アイアン(マッシー・ニブリック)の別称として使われていたそうですよ。※6番との説もあるようです。



ロフトがもっとあるものをチッパー(Chipper)といい、ジガーよりもやや上げて転がすためのクラブとしてジガーと区別しているメーカーもあるようですね。
フェイスが2面あるジガーはルール第4条−d によって禁止されています。