原作者が嫌いだけれど作品は好きという流れで二次創作が認められる世界はあり得ない。
例えば、坂上のもとに福沢が近寄ってきて
「私、坂上君のことは大嫌いだけれど、あなたのお金は大好きなの。
だからそばにいる。仕方ないの。あなたは本当に大嫌い」
と、言われる。言われた坂上はどう思うだろう。

そして、坂上の周りに風間がやってくる。すると福沢はこういうのだ。
「ねえねえ、こいつって最低なのよ。私、大嫌い。風間さんも大嫌いでしょ。
そうよね。でも、こいつのお金は大好きでしょ。
一緒にそのお金で楽しもうよ。きゃはははは」
さて、坂上はどう思うだろう。
福沢は言う。
「私、あなたのお金のファンなのよ。だから、ファンを大事にしなさいよ。
さあ、もっとお金を稼ぎなさい。そして私に与えなさい。でも私はあなたを大嫌い」
坂上は、思う。
どうぞ、他の男のもとへ行ってください。
いつまでもファンを名乗る必要はないし、
そういう人間がファンだといってもこちらはそれをファンとして認められない。