Ruina 廃都の物語 八十一世
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地図の空白を埋めながらプレイする、ゲームブック的なRPG
枯草章吉氏作「Ruina廃都の物語」のスレッドです。
作者HPダンボールの神様
ttp://blackhat.a.la9.jp/ftotfr/
作者インタビュー
ttp://yamazaru.s21.xrea.com/reviewers/interview/003karekusa.html
前スレ
Ruina 廃都の物語 八十九世
http://mao.5ch.net/test/read.cgi/gameama/1519627933/
Ruina 廃都の物語避難所2代目
https://rosie.5ch.net/test/read.cgi/nanmin/1540499698/l50
それ以前の過去スレはwiki参照ttp://www24.atwiki.jp/ruinakokuryaku/
規制時等の避難所ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/18264/1235576020/
キャラ萌え話は節度を持って程々に。萌え妄想、シモネタは地下スレで(いずれも18禁)
Ruina廃都の物語エロパロ(エロパロ板内を検索してください)
腐ネタは専用スレで(「Ruina廃都の物語801」でGoogle検索)
【関連】
大河物語 ttp://blackhat.a.la9.jp/taiga/
大河物語wiki ttp://www29.atwiki.jp/taigamonogatari/
卓ゲ板スレ
TRPG大河物語その3
http://kanae.2ch.net/test/read.cgi/cgame/1247313745/
したらば大河物語 ttp://jbbs.livedoor.jp/game/55432/
次スレは>>970が立ててください。
質問する前に……
・必須イベントには必ずヒントがある
人の話を聞く、仲間に話し掛ける、冒険のメモを読み返してみる
・ボスが強い
イベント経験値が主な成長源。行き詰ったと感じたときは、他に進められる場所を探そう。
本などからボスの弱点に関する情報が得られることも
・どこに行ったらいいのかわからない
まだ調べていない所や後回しにしたイベントがあれば全部周ってみよう
・(!)マークを見逃すな
重要なイベントがあることを示しています、無視しないで調べてみよう
・前スレも読み返してみよう
・小人の塔、巨人の塔へ行けない
古代都市の色々な場所で寝てみる
・周回プレイ(引継要素)あり
1周目で全要素を極めるのは無理
・あのシーンの曲のタイトルor配布元は?
wikiの楽曲一覧を参照
・音が鳴らない場合
PCの音量を確認。ゲーム、PCの再起動。ゲーム、RTPの再インストール
WindowsMediaPlayer11にはボリュームが勝手に下がるバグあり。バージョンアップ推奨
付属のマニュアルやwikiで一通り探してみると答えが見つかるかもしれない。
まずは自力で調べられる範囲で調べてみよう いまだに荒らしが常駐してんのか
NG入れてもきりがないわ
難民のスレいつの間にか落ちてるけどもうあっち行かないの?
それにしても荒らしって心底馬鹿なんだな
プリサクのほうが上とか発表年数見てから言えよ
後年に発表された物はそれ以前の作品全部パクって改造したもの出してんだからまずスタートが違うのに
フライング状態でそっちのが上とか頭大丈夫か
あの時代に類似作品が一切ない状態であの作品を作る発想なんてプリサクの作者にはなかっただろうよ
こんな荒らしに名前出されてプリサクの作者もさぞ迷惑してるだろうな
可哀想に 4世って285年と1世の治世の倍近く国を治めてるのがすごいな
10世は国を治めてたってのとは違うし
歴代タイタスで一番賢君に近そうな感じなんだけど、自分から墓所に降りてるってことは
1世の支配と上手く付き合いつつ
(16世の日記見るに定期的に乗っ取ったり元の肉体の意思が戻ったりってのを繰り返してたみたいだし)
最終的にどれだけ生きても全て知ることはできないって絶望して墓所で死亡したのかな?… >こんな荒らしに名前出されてプリサクの作者もさぞ迷惑してるだろうな
作者同じだろうが 不死を極めた者が王をやり続けるのは、あまり相応しく無いと思ったから、自分で墓所に降りたんかなー
って思ってる アークフィアの杖はせめて
町奪還戦の前に手に入れば
使い道があったのに あの杖演出的には局地的な洪水起こしてるんだろうし町中で振り回すと被害ヤバそうだな
いやエンダのブレス連打とかしてる時点でもうヤバいか… 海を泳ぐ、大きな影。あれは何でしょう?
大きなイカです。人間よりずっと大きい、巨大イカ。
マナ海に生きる神秘の魔物今日はキタオメラスダイオウイカの暮らしを紹介しましょう。
ちゃららーちゃららーーちゃらーっららー♪
ちゃーーらーらーらららら〜〜
てけてけてー♪(オープニングテーマ)
以下省略
「はっ……放して……!」あれ、人間の女の子を捕まえてきた?
どうするんでしょうか。
「あっ…イヤ…!吸盤で……そんなところ……吸わないでっ……」
触手でいじめています。遊んでるんでしょうか?
「……なっ……あっ……広げないでっ……!
……避けちゃっ……んっ、あっ……!」
子イカたちが、女の子のおマンコを嬲っています。
何度も触手を抜き差しして、楽しそう。 序盤の宮殿までは鍵付きが多いから
盗賊主人公以外だとパリスかフランが
ほぼ必須メンバーになるんだよなぁ 確か、箱舟の記憶とアークフィアの杖の攻撃モーションが同じ
カエルタッパーはよく覚えてない ノベライズは、あれで無意味にエロいシーンがねじ込まれていたら本当に炎上不可避だったんでなかろうか… ダーマディウスを夕暮れに倒すにはどうしたらよいのでしょうか?
少年の時に夕暮れになるけどその時は自動的に寝てしまうし、処刑場にも行けない
これ以外のタイミングだと思うのですが見つかりません 夕暮れに倒すってなにかメリットあったっけ…?
雨が降る前とかなら分かるけど夕暮れはわからん
そもそも少年のときにしか夕暮れにならないような ダーマディウス伝に城門前で朝まで待ってるみたいなこと書いてあるから単独行動してるのかなと思ったけど無いのかな? カエルタッパーは上からカエルが降ってくる演出だった気がする
アークフィアの杖は盾が持てればまだよかったんだがなぁ 出てもええんやでキューグの聖剣……
ところで魔甲冑って装備ちゃっても引き継げる?
引き継ぎ可能な呪い装備ってこいつだけだよな 神官主人公は野伏のSP食いすぎる
他のも取りたいのに 海を泳ぐ、大きな影。あれは何でしょう?
大きなイカです。人間よりずっと大きい、巨大イカ。
マナ海に生きる神秘の魔物今日はキタオメラスダイオウイカの暮らしを紹介しましょう。
ちゃららーちゃららーーちゃらーっららー♪
ちゃーーらーらーらららら〜〜
てけてけてー♪(オープニングテーマ)
以下省略
「はっ……放して……!」あれ、人間の女の子を捕まえてきた?
どうするんでしょうか。
「あっ…イヤ…!吸盤で……そんなところ……吸わないでっ……」
触手でいじめています。遊んでるんでしょうか?
「……なっ……あっ……広げないでっ……!
……避けちゃっ……んっ、あっ……!」
子イカたちが、女の子のおマンコを嬲っています。
何度も触手を抜き差しして、楽しそう。 >>551
無理に野伏取らなくてもいいじゃん
いやまあ上級称号で一番使い勝手良いのはそうだけどさ 今回神官だし縁メンバーでやるかってテレメロ連れてってるけど全員足おっせえ!!
大体フランキレハでやってたから逃げられないのがスゲー響く >>553
仲間に生存術持ちいないから、取らないとクリア不能
仲間入れ換えもなんかしたくないし メロダークが信徒になりたそうな目でそっちを見てるぞ テレ×メロだと鍵開けがないのか
神官で鍵開けってなんか大変じゃなかったっけ? メロダークはruinaの仲間の中でも、探索スキルはよく覚える方なんだけどな
テレージャと神官主人公の探索スキルが被ってる上に、二人とも探索スキルほとんど覚えないのが難点なんだな 一応神官×テレージャ×メロダークが因縁キャラなのにな
その主人公固有の因縁キャラでPT組むと
同じ立場とか職のキャラ同士になりがちだから
どうしてもスキルがかぶりまくってつらいのよな 因縁組で固めたら騎士主は生存も古代も危険感知もなく遺跡に潜るんだな
専属メイドとアルソンさんの手料理を食べながら敵をなぎ倒す突進パーティ スキルの取りにくさも含めてゲームシステムは基本ウンコだろ、このゲーム
何でもかんでもランダムゲー、その上セーブ制限とかアホの極み
容量制限が厳しく凝った事ができないゲームボーイか何かみたいなシステム
それを補って余りあるほどの面白さもあるからプレイしてるけどw というか因縁キャラだけで固めるとやっていけそうなのは、実質1枠自由な盗賊の弟子だけかもしれない
しーぽん&ネルというスキル優秀なコンビに囲まれた賢者の弟子ですら、生存+危機感知+機敏がない
そそれで自分から縛って楽しむのもこのゲームのタノシイとこだと思うけど メロさんが超優秀で盗賊と料理以外が揃う神官はむしろ探索自体は楽なんだな
生存と古代持ちがいれば採取や書庫漁りで全く変わるし中盤以降は上鉄掘って魔法の鍵量産できる 騎士主とアルソンは鍵開けは物理で突破して罠ダメは我慢して美味しい料理を食って回復して
うっかり死んでも冥土がポララポで強制復帰させてくれる万全の体制だよ 難易度難しいでRTAもどきをしたら一時間半以上掛かった
普通はランダムダンジョンでレベル上げてから挑むものなんだろうね すげー久しぶりにトゥルーいったら父ちゃん出てきたとこでダメだった
トゥルーエンド行くのとか多分5,6年振りどころじゃなかったからめっちゃ新鮮 >>568
大変なのは大変だけど、事前のレベル上げが必要ってほどでは無い気がする 質問なんだけど2回目の名前当て失敗したとき割り込んでくるのってアーア様だよね?
昔プレイしてたときあれ綺麗なタイタスだと思ってた >>564
昔のゲームの不親切さとかが好きで
わざとそういう風に作ってるのもあるな
好きな人が好きな人向けに作るのがフリゲだから
俺は嫌いでも嫌いってなかなか言いにくい 【アングマルの白骨】 ※秋ごろな気持ちで読んで下さい
骨は寡黙である。
喉も舌もないのだから、普通はそうだ。しかしお喋りな骨もこの世にはある。
『クロウよ、我は疲れた。もう少しゆっくり歩け』「俺に運ばれているだけのくせに、ぜいたく言わないでくれ」
クロウの荷物に混じって運ばれている頭蓋骨は、実に饒舌な御仁だった。
その名はアングマル。140年も昔のエイボーン流の剣士である。 竜骨流、と書いてエイボーン流と読む。剣術の一流派の名だ。
別に有名なわけではないが、歴史ばかりやたらと長い。「我らの始祖は竜なのだ」
かつて師匠は言った。まだクロウが後ろぐらい仕事に手を染めていた時分である。
「我らの剣は竜を模す」
どこがだ、と思う。師匠の教えてくれた剣は、地味で、堅実で、竜らしさのかけらもない。冷徹に機を読み、ただ一刀で人を殺す。
クロウはそれを暗殺剣として使った。
けれど人を斬るごとに悪いものが身のうちに溜まるのを感じ、仕事の失敗をきっかけに足を洗った。
今ではとある都で小さな剣術道場をかまえ、近所の子供の相手をして暮らしている。
たまに散歩する。頭髪のせいか衣服のせいか、どうも地味に黒っぽい。目つきは鋭いが、ときおり呆ける。
貧乏なので近所の手伝いをして小金を稼いでいる。つまり便利屋である。
そんな彼の旅について書く。
どうにも妙なことになってしまった。「床下で声がする」とある職人の妻から相談を受け、床板をひっぺがして掘り返してみた。
こんな雑用仕事でも金になるならと引き受けたのだが。
けれど見つかったものと言えば。
『おお。ようやく日の目が見られた』
と喋る頭蓋骨だった。
『我が名はアングマル。22代目のエイボーン流剣術伝承者だ』
と名乗られてしまった。
その髑髏は土で茶色く汚れている。近くからは下顎も見つかる。
職人の妻から「どこかに捨ててきてくれ」とお駄賃と一緒に押しつけられてしまったが、クロウとしてもどうすれば良いのかわからない。教会にでも頼んで、適当に供養してもらうべきだろうか。
しかし名乗りからすれば、クロウの関係者である。
「貴方は俺の師匠筋なのか」
『そうなるな』
クロウの裡で剣士の血が騒いだ。
――強くなろう。
かつての決意をひさびさに思い出す。
「ぜひ、古流のエイボーン流剣術を教えてもらいたい」
『首だけの我には、なあ』
「……それもそうか」
『我が天界から舞い戻ったのは、エイボーン流の正統が無事伝えられているか確かめるため。
我が流派の裔だというお前の技、試してみたいものだな』
「俺も貴方と剣を交えてみたい」
『良いのか? 戦いとなれば手加減はできぬぞ』
「ああ」
『ならば骨を探せ』
「骨?」
『我が肉を支えていた骨はこの街の周辺に散らばっているはず。それを探し集めよ。
骨さえそろえば、ふたたび剣を握ることもできる』
……こんないきさつから、クロウは140年も昔の人骨を探すことになったのだった。 ちゃぷちゃぷと湖でアングマルの髑髏を洗ってやる。泥を落とせばつるりと白い。
「……さてと。骨を探せと言われても。どこにあるんだ?」
都のすぐ近くに湖がある。そのほとりで休んでいる。
『我は森の中のいくさ場で倒れ、野ざらしの骨になった。そののち親切な僧の手で拾われ、埋葬された。
しかし今ではあちこちに散乱してしまっている』
「面倒だな」
『案ずるな。天界より降り来たった我には、知らぬものはない』
「天界、か」
クロウの声は疑わしげだった。腰を上げて髑髏を布に包み、荷物の中に放り込む。
『こら、丁寧に扱え』
「まずはどこを探せばいい?」
『最初は墓場だ』
教会のそばの墓地に行く。奥には納骨堂が並んで建っている。
『行き倒れのための納骨堂の中に4つほどある』
「頼めば探させてもらえそうだな」
『それに、あちこちの墓石の下に8つほど埋まっている。土を掘らなくてはならないな』
「……なんだと?」
『墓場の管理などいいかげんなものだ。墓泥棒に掘り返されることもある。
戦争や疫病でいっぺんに死者が出れば、掘ったり埋めたりで大混乱だ。我の骨もばらばらに混じってしまったようだ。
それと、ラルシーニ侯爵家の納骨堂にも2つ』
「……そんなところ、探す許可が出るはずないだろう」
『墓荒らし、しかないな』
結局クロウは、夜中の墓場にシャベルを持って忍び込むはめになった。 【墓荒らしのセレナーデ】
歌:アングマル
作詞:不明
作曲:あなたのハート
墓掘りは おいらの お仕事
土掘って ヘイヘイヘイ!
カンオケ あばいて レッツらゴー!
墓場は みんなの ワンダーランド……
今日の もうけは ボロかった
ゲットだ おいらの 副葬品!
ガイコツ かぶって レッツダンシンッ!
墓場は みんなの ワンダーランド…… 「歌うな!」
『古い戯れ歌だ。おもむきがある』
「ないない」
その日の戦果は、骨が14本。
その後もあちこち骨を探して歩き回る。
人家の裏庭を掘り。
畑に忍び込んで掘り起こし、芋泥棒に間違われ。
道路の石畳をひっくり返し。
インチキ医者の手で怪しい粉薬にされそうなところを救出し。
子供がお守りとして持っていたこともあった。
「……どうして、こんな変なところにあるのだ」
クロウは少し馬鹿馬鹿しく感じ始めていた。やはりこんな髑髏、適当に祓ってもらうべきか。
『野犬が盗んであちこちに埋めたりもする。100年も200年もあれば、色々なことがある』
「庭先に骨が埋まっていると知って、あの爺さんは驚いていたな」
『あの程度で驚くとはあまりに未熟だ。たとえばクロウよ、お前の足元のその白い石つぶ。いや、違う、その右。そう、その石だ。それは300年も昔に死んだある農夫の骨だ』
「嘘をつけ」 『嘘ではない。
その男はこの土地を切り開き、農地を作ったが、足をくじいたのをこじらせて働けなくなった。
農地は子供たちにゆずったが、男はこの土地が好きでな。
毎日のように杖をついて散歩していたのだが、うっかり崖から落ちてしまい、這い上がれずに死んだ』
「…………」
『その程度の過去の記録は、そこいら中にある。
たとえばあの木切れは、かつて堂々とした大木だった。その下では恋人たちがひとときを過ごしたものだ。
その一組一組の物語をあれは覚えている。
あそこの石は、帝国の時代に城の城壁に積まれていた石だ。異国との戦いで崩され、川に落ちた。
一度この世にあったものは、消え去ることはない。必ずのちに痕跡を残す。たとえ燃やしたとしても、煙と灰になり、世界中に散らばる』 「そういうものか」
『そういうものだ。散らばった過去のかけらは、いずれは別の名で呼ばれるようになるのだ』
「ふうむ……」
適当に聞き流しながら、クロウは河原に布を広げ、集めた骨を並べてみる。人体ひとつを作るにはまだ少し足りない。
「……右足に左腕、脊柱の数も少し欠けている。肋骨も5本しかないな」
『肋骨が欠けていてもなんとかなる。どうしても必要なのは、鎖骨だ』
「鎖骨?」
『腕の動きを支える重要な骨だ』
鎖骨は、胸腔のてっぺんから肩と腕につながり、そこから後ろにまわって肩甲骨とも結ばれている。しかし肩甲骨は背中の上に「乗っている」だけであり、関節で胴体とつながっているわけではない。
つまり腕と体の骨をつないでいるのは鎖骨だけである。大事な骨なのだ。
「まあ、そのくらいは知っている。確かにこれがないのは困るな」
クロウは自分の喉の下あたりを触った。そこから肩にかけて細い鎖骨がのびている。
「しかし街中は探し終わってしまった。残りは?」
『だから次は街の外だ。我の死んだ森の付近に埋まっている』
こうして、奇妙な二人連れは旅立つ。 乗り合い馬車で北に一日。そこから徒歩で北東にゆく。
『良い旅だ』
「あんたはいいだろうが」
クロウはぼやく。
街道近くは農村もあったのでまだ良かった。しかし二日ほど山のふもとにそって歩くと、どうにも歩きにくい湿地帯に出てしまった。
丈の高い植物が視界をさえぎり、山から吹き下ろす風は涼しすぎる。しかも、うっかりすると沼に足を突っ込んでしまう。
寄ってくる虫を払い、膝まで泥にまみれながら歩く。
時折あらわれる白樺の林が休憩所になった。
「ひどい土地だ」
『風光明媚ではないか』
「そんなのは暇な奴の言うことだ」
白樺の木にもたれかかり、幾度めかの食事をする。
固焼きパンに腸詰めのかけらを挟み、口に放り込む。乾いたそれを水で喉に流し込む。
空になった水筒のために、沼の水を入れて煮沸する。水筒はやかんも兼用していた。
しばらく周囲を見る。枯れた草は白いふわふわした穂をつけている。そのふわふわが地平線までも視界を埋めている。
渡りの白鳥が沼で遊んでいる。ぶーんとクロウの頭に止まったのは、寒さで死にかけの虫だった。クロウはそれを手に取り、地面に放す。
『そろそろ行こう』
「ああ。夜までに距離をかせいでおこう」
やがて地面も固くなり、だいぶ歩きやすくなった。森が深くなり、日も暮れる。
と、古い神殿があった。神殿と言うよりは祠の大きさだが。
「ここで宿を借りるか」
勝手にもぐり込み、御神体らしい石に挨拶してから、壁ぎわで丸くなる。 ――眠りの中、気配に気づいたのは幸運だった。壁を蹴って転がり、毛布を突き刺す剣先を避ける。
闇の中にろうそくの小さな明かり。照らされているのは三人。武器が光る。
盗賊のねぐらに入り込んでしまっていたらしい。
床を蹴って体勢を立て直す。しかし部屋の奥に追いつめられる形になっていた。にぶい恐怖。
三人が襲ってくるのと同時に、クロウは御神体の石を蹴り転がした。男たちは慌てて避ける。
ここで始めて、クロウは剣を抜く。ろうそくを持つひとりの腕を突く。踏み込んで柄尻で殴ると同時に、落ちたろうそくの火を踏み消す。
本当の暗闇になる。
普通なら、一対三の戦いなど不利だ。誰でも判る。 しかし闇の中なら話は別だ。敵は同士討ちを恐れなければいけない。こちらは手当たり次第に斬りつけるだけでいい。
叫びが上がる。
男たちが逃げ、クロウは手探りで明かりをつける。床には男がひとり転がっている。血があふれている。死んでいた。
『殺したか』
「ああ」
クロウは血を払い、剣を収める。と、鉄の匂いに気が滅入る。
あとから恐怖も追ってきた。剣の技を磨きに磨けば、こんな心の揺れも消えるだろうか。そう思って、幾年も自分を鍛えてきたのだが。
『心の乱れも押さえられぬのに剣を持つから、そのような心持ちになるのだ』
「……あんたは人の心を読むのか」
『我にはわかる』
荷物の中の髑髏をにらむ。
「俺は、戦いの中で心を乱しなどしない。心は冷たく澄み、体は炎のように荒れ狂う。エイボーン流の基本だろう」
『戦いに勝つために策を巡らせるのは、単なる奸智だ。心の静けさとは関係ない』
「何が言いたい」
『我が戻ってきたのは正解だったな。今の竜骨の剣士は〈竜の心〉を知らない』
「……竜の?」
『竜の心は破壊の狂気に荒れ狂いながらも、その中心は一点にあって揺るぎない。世界の深奥に魂の根を下ろしているからだ。
その〈竜の心〉を得られなければ、お前は決して我には勝てぬ』
「……そういうことは、剣を握ってから言え」
不快さに唇を歪めつつ、クロウは倒れた男を見下ろした。
一言も言葉を交わさずに殺したな。
その夜は、夜明けまで歩いた。 記憶がある。
屋根裏に潜んでいた。片手にはパンが一切れ。盗んだものだ。
クロウは小さく息をひそめている。
「あの餓鬼、上にいるぞっ」
誰かが屋根裏に上がろうとしていた。
と、男が顔を出す。
馬鹿そうな顔だ、と幼いクロウは思った。
だから手のナイフで、男の目玉を突く。
「――ぎゃあっ」
狭い屋根裏を這いずり、裏から飛び降り、足をくじき、それでも歩いて、逃げた。どうして助かったのかは覚えていない。
あとから思い出し、悪いことをしたな、と感じた。 ――盗賊がいるということは、人里もあるということだった。開拓民の村を見つけ、もてなしを受ける。
「……そういえば、ここの東、川沿いの森は、古戦場だったと聞いたことがあります」
村の老人が教えてくれた。
「なるほど、たぶんそこだな。
ところで、こんな辺鄙な森で不便ではないか?」
「いいえ。いま言った川を下れば、湖に。近くには都がありますから」
「……は?」
クロウは戸外に出て、荷物から髑髏を引きずり出す。
「――湖から船でさかのぼれば良かったのか!? この一週間はなんだったんだ!」
『わめくな。苦労を積むのも修行。これも人生』
「何が人生だっ」
こいつは何を考えているのか。 水辺の砂地を裸足で歩く。疲れた足を湖で洗ったのだ。足跡をあとに残しながら、クロウは景色を見渡した。
広い。彼方に見えるのは漁の船だろうか。風が冷たい。
「粗い砂だな。ちくちくする」
『海の砂とは違い、ここの砂はまだ若い。上流の山から運ばれた砂が、磨かれぬまま集まっている』
「ふうん」
『我が戦ったあの土地の岩が、削られ、砂になった。我が友たちの骨も混じっている。……この土地の砂の持つ記憶は、あまりに多い』
クロウにはただの砂だ。
「……それで、湖のどこを探すんだ?」
『水中へ』
「おい。もう寒いぞ」
『我慢しろ。浅い場所にある』
ぶつぶつ。ぼやきながらも下着ひとつで潜り、指し示された場所の湖底を探す。
(澄んだ湖だ)
泳ぐ。日は高く、波に揺れて水中を照らす。
砂の粒子が大きい。だからすぐに沈み、水が濁らない。
遠くに魚影が見える。湖底の砂に波紋が広がる。
静かだった。 湖から上がる。あらかじめ燃やしておいた焚き火に駆け寄り、がちがち震えながら体をあたためる。
「……おい。毛布を持ってこい」
『無茶を言うな』
「くそ」
唇を紫にしながら身体を拭く。
『それで、見つけたのだな?』
「ん。あの中身はいったい何だ?」
『見ればいい』
服を着込んでから水辺に戻り、錆びた鉄櫃を引っ張り上げる。
「開けるぞ」
『ああ』
中身は、一振りの剣と円盾だった。剣は拵えこそ朽ちかかっているが、刀身はきれいなものだった。かつて師匠が使っていた剣に似ている。盾もいかなる素材なのか、形を保っている。
「……なるほど。剣士にとっては自分の骨も同然か」
『そうだ。
――さあ、約束を果たそう。我と刃を交えよ』 砂の上に布を広げ、集めた骨を並べる。
胴 ――24個の脊柱、12対の肋骨、骨盤。
足 ――脛骨、腓骨、大腿骨。足首から先の小さな骨。
腕 ――橈骨、尺骨、上腕骨。鎖骨と肩甲骨。手首から先のたくさんの骨。
そして、頭蓋骨。
剣と盾とをわきに置く。
骨が揺れ、動き、その間を白く霧がつなぎ。
そして剣士アングマルは、蒼い湖を背後に立ち上がった。
老いた顔には灰色の髭をたくわえ、白くくたびれた長衣をまとう。剣士と言うよりも古代の王のようだ。
『――我が名はアングマル・エンディオン。竜骨の剣士なり。祭司の家に生まれども、聖職を捨て剣を身に帯びたり。
神々よ照覧あれ。この一時かりそめの肉を受け、ふたたび剣を握ることの喜びを!
いざ尋常に、勝負!』 古風な名乗りを受けて、クロウもまた二本の剣を抜いた。
「俺は名乗らんぞ」
『礼儀を知らんな』
「そんなものだ」
二本の剣をかまえてクロウは老剣士に相対する。右手には赤い短剣“かいな”。左手には剛剣“ベスノフェイサー”。
アングマルは右手に剣、左手には盾。
『前に言ったな』
「……?」
『〈竜の心〉を知らなければ、我には勝てぬ』
「口では戦いに勝てないぞ、ご老体」
『……骨は砂になって残っても、形なきものは後に残せぬか』
「黙れ」
『我は、未熟者がエイボーン流を名乗ることに耐えられぬ。もし我に負けたなら、お前を殺すことにしよう』
彼は邪悪な種類の笑みを浮かべた。
「…………」
(本気だ)
クロウは動揺する。しかし自分を押さえ、無言で視線を返す。
剣の構え。すり足での間合い。そして目で力量を計る。
(……なるほど、言うだけのことはある)
右手の剣は後ろに回し、左手の盾を前に突き出している。堅固だ。 ひゅん。クロウは動いた。突き、斬撃、そのまま回転しつつの一撃。
すべてを盾で受け止めて、アングマルは笑い、一歩踏み出して体のばねをきかせる。
老剣士の刺突がクロウの頬をかすめる。飛び退き、ふたたび間合いを取る。
(強敵だ。――だが、筋力はさほどではない。それを技術と経験で補っている)
それならそれでやりようはある。
クロウはほんの少し動いた。やや上体をそらし、重心を後ろへ。剣の角度をほんの少し横に前に。
逃げ腰を装う。
(彼ならこれを読める。そして攻めに転じる。だが、俺はその先を読んでいる)
そこを迎え撃つ。
しかし――。
アングマルの視線と左足に力がこもる。来る。その一瞬、雷光の刺突がクロウを襲う。
予想していた動きだった。
紙一重でかわし、右足を支点に勢いよく回る。背中から斬るような形で、アングマルの脇腹に一撃を与える。
(勝った!)
そう思った。しかし左手に伝わったのは、霞でも斬ったかのような手応え。老剣士は変わらぬ動きで飛びすさる。
彼の脇腹の傷は、またたく間に消える。老剣士は剣をひゅんと振って構えなおす。小手調べ、であったらしい。
(……そういう事か)
卑怯とは言えまい。彼が死霊のたぐいであることはすでに知っていたのだから。
しかし、クロウは冷たい怒りを感じる。
(……ならば、その骨を叩き折るまで)
両の剣を、体の前で十字に交差させる。老剣士は目を細め、それを見る。
こんな構えはただのはったりだ。相手の視線を剣に向けさせ、その間に攻めの体勢を整える。脚に気を込め、全身の筋肉をほどよくゆるめる。
踏み込む。 相手足元を狙っての、軽い斬撃。
否、それも罠。隙を装う。そのまま剣を回転させてバランスを取ると同時に、相手の反撃にあわせ、
跳躍。
胸元に受ける一撃を空中に逃げ、敵の刃を足場に、
さらに跳ぶ。
空中を球技球のように回転し、遠心力を込めた一撃を――
――衝撃が来た。
無防備な空中で殴られる。盾での一撃だった。最初から狙っていたのだ、跳ぶ瞬間を。
景色が反転したままぐらりと揺れる。揺れる中、アングマルの目を見る。冷たい。
屈辱だ。
恐怖はあとから来た。
怒りと恐怖と卑しい悦びが、いつも戦いの中では荒れ狂っている。クロウにとっての戦いはそうしたものだった。視線の中の殺意、一撃に含まれる怒り、剣筋で伝える侮辱。一瞬の攻防は心をすり減らす。
技を磨くことで押さえてきたそれらが、クロウを押し流す。
落下する視界の中、老剣士が剣を振りかぶるのが見える。地面に落ちた瞬間のクロウを狙っている。あれを受けたら、死ぬだろうか?
ここまで来れば恐怖も怒りも何もない。諦念ばかりがある。しかし、クロウの中から何かが立ち上がり、選択肢を示した。
さて、ここで諦めるべきだろうか。 自分の生死を彼と天にゆだねるべきだろうか?
砂地に叩きつけられるまでの一瞬、ゆっくりと考える。
さて。
何かの感覚があった。心が湖底に深く沈み、足をつけた。
――クロウは選んだ。
その瞬間、失われていた平衡感覚が戻り、地面の位置をとらえる。ぶざまな四つん這いで着地し、振り下ろされる刃に正面から立ち向かう。
小回りの利かない“ベスノフェイサー”を捨て、左手の手甲だけで受け流そうとする。流れた刃はクロウの腕を走り深く切り裂く。
しかし彼はそれにはかまわず、両足を酷使して跳ね起き、
右手の短剣を前に、上にと送り込む。
「――がああああああああぁっ!!」
敵の胸をつらぬく。
下がろうとする彼の右腕にしがみつく。盾で殴られるが、弱い。耐える。
足腰の効かないこの体勢で、敵の骨を叩き折る手段と言えば。
相手の右腕をしっかと抱え、
短剣の柄を振り下ろす。狙うのは。――右肩の、鎖骨!
骨が、砕けた。 老剣士は刃を落とす。しかし同時に強烈な頭突きを放つ。
額を打たれたクロウは、耐え、敵の足を力まかせに蹴り払う。老剣士は倒れる。
もがいて立ち上がろうとする彼に、拾われた“ベスノフェイサー”の切っ先が突きつけられた。
「……見事な“読み”だった」
『……ああ』
彼は苦笑しつつ、どさりと再び横になった。
クロウもその場に座り込む。
「……疲れたなあ……。けれど、古流の剣筋が見られて満足だ」
ほうっと息を吐く。
と、思い出した。
「……〈竜の心〉を知らなければ、勝てないのではなかったか?」
答えはなかった。
ばらばらになった白骨が、蒼い水辺に転がっていた。
※あとがき
似非ファンタジー剣豪ものです、ええ。なんてインチキくさいアクションシーン。
別のところで書いたやつを修正&加筆。
けっこう気に入ってます。75点くらい。やはり登場人物は少ない方が良いようで。 ruinaの書籍読んだけど
ディズニーランドに行ってネズミに頭を殴られたような気分だった
色々とショックだった
ヘイト小説みたいな展開はやめてほしかった… おつかれ
アンソロジーとかあったらしいけどそちらの方が読みたかったな 確かにキャラの扱いの差がひどいよな
もっと色んなキャラに見せ場があってほしかった
小説版は、正直中心キャラとなったメインキャラへの思い入れもそんなに感じられなかった
ただ、ストーリー進行のコマにキャラを使ってるようにしか感じない。まあ小説自体そういうところあるけど 【手首の恩返し】
――その日、僕は河原を歩いていた。
ふと、ぐにゃりとしたものを見つけた。
興味はなかったが、気がつくと手が勝手にそれを拾っていた。人の手首だった。
警察に届けたところ、それは一週間前に川の上流で起きた交通事故の被害者の物だという。「遺族の方、感謝されてましたよ」。警官はそう言った。
「手首だけが見つからなかったんですよ。部品が足りなかったら、あの世でも困るでしょうねえ。
本当に、手がなかったら困りますよ。仕事もなかなかできない。私の手首も、いつも一生懸命働いていますよ」
警官はにやりと笑った。
さてその夜は、ずいぶんと長く机に向かっていた。酷使のせいで手が痛い。
と、いきなり身体が動かなくなった。肩に何か乗っている。ぐにゃりと冷たい。
手首が僕の肩を揉んでいた。なんだこりゃ。僕が叫ぼうとすると、背中に字を書かれた。
「おれい」
そんなもんいらん。身体が動くようになり、そいつを振り落とそうとしたが、なおもしぶとくそいつは、
「えんりょしないで」
誰が遠慮するか。逃げ出すと、部屋の隅から手首が三つ這い出てきた。
「てくびなかま」
仲間なんかいるのか。扉を開けて駆け出そうとすると、数百個の手首がどっと押し寄せてきた。
「てくび ろうどうくみあい」
労働組合ってなんだ。手首どもに押しつぶされ、動けずにいると、奴らが床に字を書いた。
「おれいに てくびに やすみを あげる」
僕の手首が、ちょきんと切り落とされた。ふっと気が遠くなる。
――それっきりである。つまるところ奴らは、僕の手にお礼をしたかったようで。
僕の手首の休暇は、まだ終わらないらしい。
〜了〜 ホルムの町にできたスラムのような荒み方だ
そういやあのスラムって最終的にどうなるんだろうか
治安悪化の原因の遺跡と異変が解決された以上人が増え続けるとかはなくなるんだろうけど
領主も死んでるし騎士主が町に残るルート以外だと大変そう ここの荒らしってただの可哀想な構ってちゃんかと思ってたけど作者に対して嫉妬かこじらせた気持ち悪い執着心を持ってるみたいだな
お前ただの消費者の一人に過ぎないんだよ… 領主が死んだ後ってどうなるんだろうね
ネス公国から新しい領主が派遣されたりするのかな 意外とアルソンが領主になったりしてな
問題解決して回るとか言ったけど収束したら、アルソンが最後の任務的な意味合いでホルム伯になったりとか
テオルが死ぬわけだから、大公の跡継ぎはアルソンかもしれないからありえないか アルソンはあくまで大公と関係深い家の出身ってだけで直系ではないから大公継ぐのは有り得ないだろう
エンディングでもテオル(だったか一族の誰かのだったか曖昧だけど)の子供を擁立するつもりって言ってるし アルソンはテオルの従兄弟だったから、場合によっては大公たちの繋がりがあってもおかしくないアルソンが大公の兄弟の子供なら、大公を引き継ぐのもあり得そう テオルの子供をネス公国の主にして、アルソンが関白だか太閤みたいな事やるつもりなんだろうけど、
アルソンってそんな事出来るぐらいの頭脳はあるんだろうか…… 必要に迫られたとき急成長を遂げる人もいるから期待しとこう 中学時代の恩師に会うために秩父の山奥まで行くと、彼は快く出迎えてくれた。
「久しぶりだね」
むかし、彼にはずいぶん世話になった。
熱血教師とは少し違うだろうが、落ちこぼれた奴も見捨てず、荒れた連中とも真摯に接し、問題を起こした生徒をかばってくれた。
そんな彼が定年を前にして教師を辞めさせられたと聞き、驚いた。
「このあたりの山はね、私の家の土地なんだよ」
今では林業をする一方、登校拒否や非行を起こした子供を預かり、自然の中で生活させる施設をやってるのだという。先生らしい話だ。
「森というのはね、人間が手入れをしないと駄目になるんだ。余計な枝葉は切り落としてやらないと、他の木が成長しなくなる」
山を歩きながら話してくれた。大きなハサミを持っている。
「だからね、いらない枝を切り落として、下生えを払って、森をきれいにしてやらなきゃ駄目なんだ」
そう言う間にも、「おや、あそこに余計な枝が」とつぶやき、するすると大猿のように木に登ると、ちょきん ちょきん と枝を切り落とした。
ちょきん ちょきん
「ああ、まだいらない枝がある。切らないと、切らないと」
ちょきん ちょきん
やがて、彼の運営する施設に案内された。名前は「しあわせ園」。山の斜面にへばりつく、豚小屋のような建物である。
中に入ると、子供たちが並んで立っていた。足首から下を地面に埋められ、固められたように直立していた。
「私の今の生徒たちだよ」
先生は大きなハサミをかついで子供らの間を歩くと、
「おや、まだ余計なものがある」
と呟き、子供の手の指を切り始めた。
ちょきん ちょきん
「子供も、手入れしてやらないと。でなきゃ本人も周りも駄目になる」
ちょきん ちょきん
子供は、長々と悲鳴をあげていた。
――了―― テオルからすれば「利用できる馬鹿か馬鹿のフリして擦り寄って来てる太鼓持ち」くらいのもんだったんじゃないかね>アルソン
実際はお花畑ギリギリの突き抜けた理想主義者だったわけだけど
騎士主人公のテオル戦時の「皆が皆好き勝手したら国はめちゃくちゃになってしまう」って趣旨の発言は割と地頭は良いんだなって感じて好き エンダをメインの戦力にして
活躍させようと思ったけど
やっぱり使いづらい…
装備できるものが僅かなのと
技が決め手に欠けるのがネック
ステータスだけ見れば強キャラなのに アルソンはお花畑一歩手前だけど努力は惜しまない人だと思うので、ほんとうに危機的な事態だったり大きな次元で人が纏まらなきゃ行けない時に1番最後まで諦めず、尽力してくれるのはアルソンな気がする 自分はアルソンの事、頭はいいけどお花畑だと思ってたw
生まれや立場から生じる主義思考が、彼の本領を妨げていたんだろうなと考えてる アルソンはずっとお花畑っていうか理想主義者だよ
有能でカリスマあるテオルに逆らうのも言っちゃえば自分が正しくないと思ったからってことだし(メタ視点ではタイタスの傀儡って時点でアウトだから問題ないんだけど)
エピローグでは政治の世界の現実と向き合わざるを得なくなるんだけど 育ちのせいか良い事言ってても理想に引きずり回されてちょこっと冷血感のあったアルソン君だけど
ED前とか本人や周りへのアプローチが地に足付いたものになっていきそうな雰囲気でよかった 野菜を捌きながら帝王学を良き心で走らせる
それがアルソン 騎士女主人公でのアルソンgoodedはルイナ屈指のロマンスかつラブコメシーン >>625
アルソンよりラバンやパリスとロマンスしたかったよう 久しぶりに覗いたら難民からこっちに戻って来たんだな >>616
格闘使わせようぜ
てか黒竜石か竜王石もって殴ってるだけでそこそこ使えると思う 今更ながらこのゲームやってみたら面白くて一気に全ルート終わらせてしまった
キレハかわいいよキレハ
タイタスのうち5〜9世は死が明言されてるけど
そうなると墓所玄室にいたのは所謂ゾンビとかアンデッドとかそういう類ってことなのかな? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています