家族の依頼によるカジノ入場禁止は7人
シンガポール2009年09月17日 10:13

カジノ管理法改定が9月15日の国会で承認された。同法では、賭博にのめりこみ家庭生活を破壊する
恐れのある者のカジノ入場を、家族の依頼で禁止させる条項があり、これまでに7人の男性が入場禁止リストに掲載された。

同7人に対する入場禁止要請は、妻によるものが2件、姉妹によるものが2件、親によるものが3件だった。
マリーナ・ベイとセントーサ島のカジノは来年開業する。法改正ではカジノに所得税申告で不正があった場合、
課税額が脱税分の2倍に引き上げられた。罰則も2万5,000Sドル(約160万円)以下の罰金か2年以下の禁固、またはその両方に厳しくされた。
 
カジノ入場禁止命令の手続きが簡素化された。免責されていない破産者、生活保護を受けている市民(計2万9,000)人はカジノ入場を認められない。
 
カルビン・チェン議員は、不法賭博、高利貸で有罪が確定した者も入場を禁止されるべきと主張。
ビビアン・バラクリシュナン社会開発青年スポーツ相は検討を約束した。
 
しかし民間の慈善組織から支援を受けている者、免責されていない破産者の扶養家族については法律で入場を禁止するのでなく、
当人の自発的意思に委ねるのが望ましいと語った。
 
入場禁止措置は、個人の自由という権利を侵害する可能性もあるのでは、との質問に対しビビアン氏は、規制と、
のめりこみやすい市民を守ることのバランスをどうとるかの問題だと答弁した。

http://www.asiax.biz/news/2009/09/17-101350.php