・占 游 記・ Part 02
0学用八卦算木の構成と解
天--・・・動・無形・・・陽象とす
地--・・・静・有形・・・陰象とす
坤
地は形ある物体であり陰の重なる象であり、
静体物の深さ、陰の限りである
0学用八卦用語の原字の解
坤
土から申し送る世界であり、土に申し送る世界でもある。
土とは形成体であり、形成体を宿すところで水の即ち土に変化した世界、
水(種子) →木(生物) →火(花) までが水のせかいでもあり、
花が散って実に移る世界。 一般の未・易象=坤
未・易象=坤(地の陰の卦)・天山遯・陽陽陽 陽陰陰
33 天山遯 (てんざんとん)
○○○○●● 天上山下 遯 (坤宮・西南方)
遯は、豚。 また、遯は、遁で、盾に通ずる。
消極的には、他から身を守る、逃げる、のがれるという意で、
積極的には、こだわりや拘束するもの、煩悩からの脱出・脱却するということ。
遯は、解脱の卦である。
咸で感応し、恒で結ばれて、家族・会社・学校・政党・・など、
一定の形態を生ずると、諸事・世話やつきあい・情で、面倒なこと、
煩わしいことが増えて、その中にとらわれて、身動きがとれなくなる。
そうすると、創造変化が止まってしまう。
成長化育が止まり、自己を殺してしまう。
遯は、それらの煩わしいことから解脱するという象である。
のがれることにより、生を活発にしてゆく。
萎縮させるような、のがれではいけない。 「天の下に山あるは遯なり、君子以て遠小人、不悪而厳す」(象伝)。
小人を遠ざけ、悪まずして厳しくす。
愛するところは愛して、溺れるのではない。
家族・親しい者は、邪魔だ、厄介だと悪むのではなく、溺れるのでもなく、
愛しながらも、最も愛するところからのがれる、そこに縛られない。
自由になるのはよいが、わがままになってはいけない。
それを疑われるようなら徳が足らないからだ。
厳たる自主性をもち、自己を失わない。
そうして、できるだけ小人を遠ざけるのである。
遯を心得なければならない。
俗世間の生活をしながら、他人の知らない別世界を持つ、
壺中の天をもつことが大切である。
遯が伸び進むのは、逃れることにより窮することなく伸び栄えてゆくのである。
停滞せずに励み創造変化してゆくことが、位を得て応じ、時勢に随って行動してゆくのだ。
少しずつ正しく安定してゆくことがよいのは、
ゆっくりと次第に成長化育してゆくからである。
遯の時義(自然のままにすべきことの機が熟したとき)、大いなるかな。