>>435 からの続き
「(I・Sは)政治やマスコミ関連の情報などを中心に、警備局長が知っておいたほうがよいと思われる情報を全国警察から掻き集めるためにつくられま
した。間もなく各都道府県警にも専門の係官が置かれ、大量の関連リポートが毎日あげられるようになりました。
私がI・Sに関わっていた頃は、全国から警備局に送られてくるI・S絡みのリポートで太いロール状のファクス用紙が1日もかからずになくなってし
まうほどでした」

 複数の公安警察幹部らの証言を総合すると、< I・S >、あるいは< 07 >と呼ばれる組織は、'90年代後半から警察庁警備局で本格稼働を始め、
全国の都道府県警にも警備局の直轄部隊として担当官が整備されていったようだ。< チヨダ >もそうだが、公安警察組織は滑稽じみた組織内の符牒
を好んで用いる。

 < I・S >とは「インテグレイテッド・サポート(Integrated Support)」、あるいは「インテリジェンス・サポート(Intelligence Support)」の略称とさ
れ、かつて警備企画課の「7係」が主管していたため、< 07 >と呼ぶケースも多いのだという。

 今度は、関西圏の某県警の現職公安幹部が言う。

「サッチョウ(警察庁)の警備局は、とにかく大量の情報を集めたいらしく、I・Sに関しては各警察本部のリポート報告量に応じて順番をつけ、評価を下
しているんです。優れた情報だと判断されれば警察庁の警備局長賞なども出されているから、全国の担当官は各警察署の公安係まで駆使し、目の色を
変えてリポートを送っています。
県警のI・Sには政治担当や(創価)学会担当などが置かれていますが、場合によっては、警備局から具体的な調査指示がI・S担当者に下りてくること
もあります」

 最近では、参院選後の臨時国会で与野党がどのような出方をするか、動向を調べて報告するよう指示が下されたというし、今年4月、宮崎県で発生
した口蹄疫をめぐっては、一部で発生源が某企業の管理下にある牧場だとの噂が流布した際、その真偽を至急確認するよう命じられたこともあったと
いう。