今から十年も前の話になるんだけど、なにかと言い寄ってきては心を引っ掻き乱して行く男の子がいたのよ。年が一個下の部活が同じ学生。普段なら適当にあしらってお仕舞いなんだけど生活に精神的に支障が出始める頃だったのもあって軽くいなせなかった。
言い寄ってくるのはかわいくてわたしが立場を上からいられるうちは良かったんだけどわたしが言い寄ってこられることに弱いの分かってからなのかこころを引っ掻き乱されるような内容のメールを送ってくる。
わたしはどっかでこの振り乱され方の清算をして欲しいと思っていたんだと思う。それほど引っ掻き回すんだったらわたしとからだの関係があってもいいくらい遊ばないかっていうつもりも込めて、わたしと遊ばない?
って送った。精神的に支えてくれる人が欲しいと思っていたところも正直あった。そうしたらあれほどガンガン来ていたメールがピタッと来なくなって、
部活にも自主退部して顔を会わせなくなっていた頃だったので以来連絡が来ることはなくなった。正直軽くいなせられたであろうことができなくなっていた苛立ちと、
その程度の気持ちで送ってきていたのかという失望と、
これでもう相手しないでいられる、こころを掻き乱されずに済むという気持ちで、安堵の気持ちでいっぱいだった。
わたしが引きこもるようになってSNSで男の子が結婚した知らせを見て見せつけてくるなあという感情に苛まれた。
もう人生の1/3も過ぎたことだけどありありと思い出して、蹴りつけるときだなあというけじめもあって記念書き込。