昔、とても絵の上手い金ライと一緒に同人誌売ってた。
私は、本当に彼女の絵を尊敬してた。
半面、自分のネタは誰にも負けない自信もあった。
ある時、私の出したネタ本が、飛ぶように売れた。
私にとっては一発ネタで長続きするような物ではない一発芸な作品だったけど、
物凄く金ライオンのプライドを損ねたようで、突然接し方が変わった。

絵以外の様々な方面から、生き方や考え方とか色々否定されて、
もはや八つ当たりの域だった。
言われる事に返事しても、どう答えても無駄だったし、結局関係が切れた。

多分、自分より絵の下手な人間が自分より売れた事に
ものすごいプライドが傷ついたんだと思うんだよね。
こっちもわかってたし、向こうもなんとなくわかってたんだと思う。
言葉にできるような事じゃなかったから、余計にイライラしたんだと思う。
何度も「言いたいことがあるなら言え」と言われたし、
「あんた、私より売れなかった事で僻んでるんだろ」って、私に斬られたかったのかもしれない。
ただ、それを私に求めるのはお門違いだと、自分で自覚してほしかった。

最後に「青虎は友達が多いから、都合が悪くなったらすぐ友達変えれていいよね!!」と言われたとき、
金ライの事を本当に尊敬してたし、友達の中でも、特に仲が良かった人だから、
結局、私が金ライにしてきた事は、付き合いの浅い友達とも同様にしてる「当たり前の事」としか
思ってくれてなかったんだな、ってとても悲しい気持ちになった。