でも、そういう混合物を意図的に徹底的に排除した水というのが存在するらしい。
工業などでつかうそうなのですが、この水はとても「凶暴」だそうです。
どんなものでも溶かしてしまうのだそうです。
本来なら溶けるはずのないモノまで。
完全に純粋な水は、生き物のいのちをうばいます。
人に与えられる水は、なんらかの良い混合物にまもられているんですね。
蟹座は、怖れながらも、とどまらずにあちこち動いてゆき、
しかるべきものをしかるべきかたちで自分の中に取り込みます。
そして、それを、ほかのいきものに与えながら生きているのかもしれません。
なにかをとりこみ、何かを与え、さらにまた、なにかをとりこむ。
そうして流れていくのです。
蟹座の愛情は、とても激烈です。
水のようにどんどん相手にしみ込むと同時に、
自分の中にもどんどん相手を飲み込みます。
そこでおぼれないためには、よほどの度量が必要、
って時もあるかもしれません。
蟹座の荒波に流されず、蟹座の内面を汚さず、
愛されることも結構難しいなあ、と感じたりして。
花も、水が多すぎるとすぐにダメになります。
少なすぎてもダメです。
切り花の水は、ちょくちょくかえてあげないと、すぐに悪くなります。
蟹座の気持ちを引きとめるには、まずは、
その気持ちを言葉や涙で十分に吐き出させてあげて、
新しい感情をわき上がらせてあげることが大切です。
それを蟹座に可能にさせるのは、安心できるあたたかい環境、
変わらないあたたかい人の胸です。