ホンダは今後、二輪レース活動を行なうHRC(ホンダ・レーシング)に4輪レース活動機能を追加して、
モータースポーツ活動が強化していくが、浅木LPLは燃料の開発を含め、レースを実験の場として活用していくべきだと話す。

「自分たちがもがき苦しんでいる中で、変な事象が起きて、そこを追求していこうと思うか思わないか。
そんな経験が技術者を育てます。どのくらい執念を持ってやっているかが、それを見逃さないか、諦めないかという根底だと思います」

「F1をやってたからこそ、こんなに急激に進歩したと信じています。レースで実験室を超えた実証実験ができるということを証明するために、
今回も急いでバッテリーを投入しました。ホンダ社内でもそういうことをアピールしていきたいと思いますし、実証実験の場として
レースをオールホンダでどう活用していくかを、HRCの中でテーマとして持ってやっていくのがいいと、私は思っています」

「内燃機関の将来が見えない根本の原因は、再生可能燃料の将来が見えないことだと思います。2輪の方でも、絶対に
カーボンニュートラルの方向に行くと思ってますので、燃料系では(2輪の開発部門と)コラボレーションしていくことになると思います」
「(市販車での技術活用は)燃焼についてはなかなか難しいかもしれませんが、カーボンニュートラルの燃料ですとか、
ハイブリッドシステムのバッテリーやモーター、コントロールユニットが急に近づいてきて、今のF1だったら走る実験室
たりえるんじゃないかと思います。そっちの方向で世の中の役に立っていけたらなと思います」