ブルンC91のエンジンに関しては、当初ユーロブルンF1の方でも使う予定だった
ネオテックV12で計画されてたのが、エンジンそのものの開発が頓挫しちゃったことから
代替として選べる選択肢の中からジャッドEVにした。
でも結果としては一番軽量だったからこれで良かったというような話を
オートスポーツの91年2月くらいの号(全日本F3000のプレシーズンテストとか
デイトナ24時間とかその辺りの記事が載ってるやつ)で
ヴァルター・ブルン御大自ら説明してた。

なおかつC91はネオテックエンジンの構造ゆえに、エンジンをストレスマウントしない前提で設計されてて
(エンジンの両サイドまでツノ状の構造材が繋がってる構造とのこと)、
およそどんなエンジンにも対応できるので、
IMSA-GTPのユーザーにも販売する計画があると、この時点では前途洋々たる未来が語られていた。

まさにその同じ号ではスパイスの倒産が報じられていたのだけど。
湾岸戦争に伴う景気後退で急激に資金繰りが悪化していて、
イギリスの本社は活動停止、別法人になっていたスパイスUSAも売りに出している状態だと。