しかしチームが浮上しなければF1に投資したすべてと何百人のスタッフの報酬もすべてが無駄となる
それをもしリカルドが救えるとしたら?ひょっとしたら38億という金額は、安いのかもしれない

おそらくルノーは、去年サインツがヒュルケンを脅かしてくれることを期待していたのかもしれない、しかしサインツはその域に達することができなかった
ヒュルケンが良いドライバーなのはルノーはすでに理解しているが、同時にヒュルケンができる範囲の限界もおおよそわかってくる、だからヒュルケン以上のドライバーが必要だった
サインツではダメだった、2015年に同じマシンでマックスに予選戦績を勝ち越したサインツでもダメだった

リカルドにかける期待の大きさは想像できる

以前リカルドに対し、トップチームと中段チームでは戦い方が違うというアドバイスがあったが
今回のリカルドの走りは中段チームに必要なものを見せてくれた

トップチームに必要なのは、結果
内容なんかどーでもよく、とにかくポイントを取ってくる、リタイヤしない、不必要な接触はしない、熱くなってぶつけたりしない

中段チームに必要なのは、今後のチームの展望を見せてやること
棚ぼたの結果では次に続かない、遅ければトラブルフリーで完走しても意味がない、とにかく『次はもっとよくなる』という展望を見せないと
中堅チームはどんどん雰囲気が悪くなる、スタッフの士気も下がる

今回のリカルドは、まさに伸び悩む中堅チームに光をもたらす走りを見せてくれた、オーバーランだの接触だの
そんなものはどうでもいい

中段チームのスタッフは、みな『次はもっとよくなる』という展望を欲しがっている

初戦は×
第2戦も×
第3戦は〇
第4戦は◎

次はどうかな
期待して見守りたい