2018年、ついにルマンで悲願の優勝が確実視されるトヨタ。
今年は車体もドライバーもチーム体制も完璧な状態で挑めた。
どっちが勝ってもぶっちぎり優勝


のはずだった。。。

レースも佳境に入った開始18h頃なんと


同士討ち。。。


あろうことか可夢偉がアロンソに追突した。2秒差でバトルがヒートアップ。パスカル・バセロンがチームラジオで強く自制を促すもそれを無視した形だ。
アロンソは後部大破でリタイア。可夢偉はなんとかピットに戻り大破したフロント周りの修復に1時間を要する形となる。
その時点で総合13位。ほぼ絶望的ながらホセ・マリア・ロペスが怒りの挽回図るもブレーキトラブル、フロント駆動消失でついに息絶える。
トヨタ悲願の総合優勝はルマンで勝ちたいドライバー同士の欲望によって脆くも打ち砕かれた。現地に出向いていた章男社長がカメラの前に一切姿を現さなかったことからも胸中を察する。
メガウェブでパブリックビューイングしていたファンも茫然自失となる。泣き崩れる中年男性、ただただ画面を見つめるその他大勢。
司会でマイクを握る国沢の引きつった顔とハイテンションな声だけがこだまする。
会場すべてがモノクロームな中、床に落ちたビラ「トヨタよ、敗者のままでいいのか。」だけが鮮やかな色を発している。
一昨年の悲劇を超える結末がそこにあった。