下町ボブスレーは徹頭徹尾大田区の産業PRのためのプロジェクトであり、
ボブスレーを選んだ理由は「大手(メーカー)も入っていないので、
ウチらでもできそうだ」という程度のものでしかなかったのです。

ところでラトビア製のそりを作ったのはBTCと呼ばれる会社。

驚くべき事に、韓国のボブスレーチームもヒュンダイ製のそりを使わず、
このラトビアのBTCのそりを使うことを決定しています。
このチームはBTCのそりでワールドカップ2つの金メダルと3つの銀メダルを獲得しているとのこと。

このBTCを設立したのは自身も元ボブスレー選手でラトビアとアメリカ合衆国で
コーチを務めた経験もあるJanis Skrastiņšさん。
BTCで常勤で働いている社員は5人のみだとのこと。
ネットで出回っている同社のプロファイルを見ても従業員6人となっていますから、
どちらにせよ下町の町工場レベルの規模ということ。

つまり、「下町ボブスレー」を名乗っていた大田区の「町工場の挑戦」は
実際には自治体から多数の企業、そして国までもを巻き込んだ
壮大なPRプロジェクトであり、
ラトビアのBTCこそがヒュンダイ自動車すらも打ち破る文字通りの「下町ボブスレー」
であったという、まさに大どんでん返しが待っていたことになります。

ジャマイカ女子チームの選手、ジャスマインさんが以下のように答えています。
「(「下町ボブスレー」が)オリンピック向け基準を満たすことができなかったので、
シーズン中に私たちのチームは競技用のそりを緊急変更しなくてはならなかった」

推進委も認めているように、このワールドカップ後の翌月の2018年1月の時点でも
「下町ボブスレー」は2度に渡る機体検査への不合格がありました。

その上でさらに2度の不合格となりながらオリンピックでの使用を強いているのだとしたら、
どの面下げて言っているのかという問題になってきますが、大丈夫でしょうか?
http://buzzap.jp/news/20180208-shitamachi-bobsleigh/