近いところでは…つってもだいぶもう昔だけど
日本でCARTを最後にやった時のモテギは見てたよ。中野のホイール外れたのは目の前の事だ。

あのくらい凄いものを見たらそれを超えるイベントがその後に無かったから
あえて金払ってまで観に行こうと思う「ヒストリックじゃないリアルタイム」がもう無かったという面はある。

あとはこのスレ的に言えばアレだ。ホンダの強い推奨もあって大半のホンダエンジンユーザーが
倒産したレイナードからローラに乗り替えたけど、
その結果として当時のローラ特有の足回りのベアリング破裂だとかパーツの建て付け(果てはリアウィングに及ぶまで)の
トラブルでローラ乗り換え組のホンダ勢は壊滅したうえに
あえてレイナードを使い続けていた面々の中で好走していたトニー・カナーンは
車体じゃなくエンジン周りのどうってことないようなボルトが折れてリタイア。

結局もう1台「予防線組」でレイナード乗ってたフランキッティが
エンジンメーカー的には競合2社に前行かれた。はい、まるで昨日の事みたいに思い出します。

優勝したトヨタのジュンケイラ(チップガナッシ)は前年からローラに替えてたから
ノウハウも、欠陥品のハブベアリング周りの部品もあったけど
それらが揃う前からいきなりレイナードからローラに取っ替えたから案の定ほぼ全滅ってのは
あーなるほどって印象でしたね。あれこそレースの本質を見るに十分でしたよ。

そして最終的に強豪チームの中ではウォーカーと並んで最後までレイナードを使い続けた
フォーサイスのタグリアーニが、それまで3年間のモテギで全勝してたフォードコスワースで
シレッと2位に入ってるという辺りもまあ流石と。

フェルナンデスが2回目に勝った時も有名じゃないですか。
スイフト使おうと思ったけど良くないからレイナードに替えて、
それも開幕戦で壊したから前前年に使ったやつを急遽引っ張り出してでも
信頼性のあるパッケージで戦う事にしたって。

そういう「レースの妙」と見て驚けるスピードの最終期を見届けたんだからまあ幸せですよ。