FOMは、イスラム国GP開催を前に、「イスラム国特別ルール」を発表した。

1.セーフティカーはFOMの契約上、メルセデスベンツ社製のものを従来は使用していたが
ここイスラム国は対欧州感情の観点から、日本の自動車メーカー、トヨタ社製のものを
使用する。
車種はトヨタのピックアップトラックで、米国トヨタが作成する。米国からドバイへ運
ばれ、ドバイでセーフティカーに改造されてから、陸路でラッカまで輸送される。

2.レース後にシャンパンファイトは神への冒涜となるため行われない。その代りユーフ
ラテス川の天然水をかけて「ユーフラテスウォーターファイト」を行う。またイスラム
国では楽器の演奏を禁止しており、シャンパンファイト中でも音楽は流れない。
イスラム国では、「炭酸飲料は出来るだけ避けるべき飲み物」とされており、バーレー
ンで使用されているような炭酸飲料でのシャンパンファイトも行われない。
勿論炭酸飲料やエナジードリンクの持ち込みは禁止される。これは「コカコーラなど炭
酸飲料は西洋の文化であり、ハラムほどではないが回避すべきもの」とされている。

3.2018年のF1開催は6月中旬に開催される予定であり、その時はイスラム教のラマダン
に当たる。レース中のドリンクボトルを取り外した状態でレースをしなければならない。
これはイスラム教徒以外の者にも適用される。
また前述の「ユーフラテスウォーターファイト」はレース終了後の日没に表彰式と同時
に行われる。

4.イスラム国は酒類が禁止されているため、マシン、チーム設備からドライバーのヘ
ルメットに至るすべてにおいて酒類、エナジードリンク類、炭酸飲料類のスポンサーロ
ゴを外さなければならない。「レッドブル・レーシング」のように該当する製品の名称
を正式名称としているチームは、この該当する商品名を外さなければならない。
またそのチームはその商品名をはずしたチームの名称とロゴをレース週末の一か月前に
現地のオーガナイザーに提出しなければならない。

以上