>>368
アスカもレイも儀式のために用意されたクローン人間だからメタ的に言えば人間に搾取される家畜を象徴してると言える
動物をそのように扱う人間は開き直って自然の摂理と自己肯定するか、断罪してヴィーガン化するしかないけど、
主人公たるシンジはなぜか牧場主のゲンドウを断罪することなく抱き合って是認する
そして家畜に何をするかと言えば家畜の檻たるエヴァを壊し三匹を外の世界に放逐し、なぜか一匹残した家畜マリと共に去る
家畜はどうなるのか、彼は何がしたかったのか何も描かれることがないまま彼の優柔不断を否定することもなく感動的な曲と共に物語は終わる
ゲンドウの「大人になったな、シンジ」が象徴するように、確固たる意志を示さず状況に流されるままに曖昧模糊なはぐらかしの中に沈めて生きていくという『大人らしさ』を身に着けたシンジこそ、かつてエヴァファンだった若者が現実を知った姿なのだという庵野の結論だと思った