「喪失を受け入れて自分の中に落とし込む話なんです。
それを描くのに時間が掛かっちゃった。どう表現しようと。
シンエヴァも１００％自分のやりたいことはできてないんですよ。
映画っていうのはやりたいことより、やれること、やらなきゃいけないことのほうが大きいんで。
普通の映画だとこれに出資者が入ってきて、出資者の意見は大きいんで、こんなの入れたくないってものも入れたりします。
自分がやりたいことスタッフがやりたいことと、観客が欲してるものも大きくて、お客さんが何を見たいのかっていうのを考えて提供するのも大きいんですよ。
近しいスタッフが理解できないことはお客さんも理解できないんで、その時点でそれはやめちゃうんです。自分の表現方法は至らないと思っているので。
最低限、スタッフや自分に近しい周りの人がこれだったら何か分かるかなっていう所まで持っていくのに時間がかかっちゃいますね。」

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