197 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの[sage] 投稿日:2021/04/13(火) 22:32:44.35 ID:???
我々は再び、何を作ろうとしているのか?

「エヴァンゲリオン」という映像作品は、私の私生活で作られています。
自分の正直な気分というものをフィルムに定着させたいという願い。
アニメーション映像が持っているイメージの具現化、表現の多様さ、原始的な感情に触れる、本来の面白さ、そんなことはどうでもいいんです。
悶々とした過去の失恋を払拭したいという願い。とにかく他のスタッフのアイデアを否定したい、という願い。
嫁を作品に登場させたいという願い。

そのために今、私が出来るベストな方法がエヴァンゲリオン再映画化でした。
10年以上昔のタイトルをなぜ今更、とも思います。エヴァはもう古い、 とも感じます。
この12年間エヴァより新しいアニメはいっぱいありました。

閉じて停滞した私生活には技術論ではなく、我儘を通すことが大切だと思います。
本来アニメーションを支えるファン層であるべき中高生のアニメ離れが加速していく中、彼らにとどめを刺したい。
現状の私生活の鬱憤を少しでも晴らしたいと考え、再びこのタイトル作品に触れることを決心しました。

映像制作者として、改めて気分を一新した嫁版エヴァを構築する。
このために古巣ガイナックスではなく自身で製作会社と制作スタジオを立ち上げ、初心からの再出発としました。
幸いにも旧作からのスタッフ、新たに参入してくれるスタッフと素晴らしい面々が集結しつつありましたがいなくなりました。
旧作以上のゴミを作っている実感がわいてきます。

「エヴァ」はくり返しの物語です。私が何度も同じ目に遭いながら、ひたすらぶち壊していく話です。
わずかでも形になることを許さない、意思の話です。ヒロインとか起承転結とかどうでもいい、覚悟の話です。
同じ物語からまたモヨコバージョンへ変化していく4つの作品を、楽しんでいただければ幸いです。

最後に、我々の仕事は不動産業でもあります。
当然ながら、エヴァンゲリオンを知らない人たちが触れやすいように宣伝しますが、劇場用映画として面白さは追求せず、世界観を私物化し、
誰もが楽しめるエンターテイメント映像は目指しません。