片渕:そうですね。それは自分にとっては、個人の視点には限界があるけれども、
個人の精神はその限界に縛られていないということを意味しています。
人間は物理的に存在しているだけではなくて、精神世界を持っているということなんですよ。
肉眼では見えない心の中の世界があるからこそ、僕らは他人を見た目だけで判断してはいけないし、お互い尊重し合わなくてはいけないんです。
すずさんは、本当に見かけだけならつまらない人なのかも知れません。
ぼおっとしているし、なにもしゃべらなかったりして。
でも心の中には色々豊かな絵画的なイメージが存在しているし、“鬼いちゃん”のような物語だって存在している。
昨日、庵野秀明君に会って「観た?」って聞いたら
「観た。なんだあの女、ぼおっとして。首締めたくなった」って(笑)。
でもそんな女性の裡に色々なイマジネーションが存在しているからこそ、愛おしくなるんじゃないかな、と僕は考えているんです。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/15/230078/120600065/?P=5&;ST=smart

> 「観た。なんだあの女、ぼおっとして。首締めたくなった」


あっ・・・