庵野秀明『スキゾ・エヴァンゲリオン』
綾波レイについて

鶴巻 なんか、最初の設定では確か、ゲンドウの妻が死んでしまったので、その代わりにクローン人間を作ったと、
   要するにゲンドウにとっては妻であり娘なわけですね。
   それで、シンジにとっては、母であり彼女であると。そういう感じで… 。
   母であるんだけれども、やっぱりエッチしたいってやつ。
竹熊 近親相姦的な匂いもするし。
鶴巻 だから、そのへんはすごい好きで。もっと出して欲しいと思ったんですけど。
   結局そこら辺の隠微なところはあまり出さなくなってきて。どういう理由かわからないけど。
貞本 最初にデザインした時に、もうシュチレーションとして、頭に一番最初にできたのが、
   ゲンドウが自分の部屋に帰ると、レイが一人で裸で待っている。
大泉 うわー!
鶴巻 そういう感じですよ。
貞本 そのイメージでふくらませてきましたから、最初の。
竹熊 ああ、そういうシーンはなかったけれども。ああ、でも「食事にしようかレイ」
    っていうのはありましたな。
    レイが裸になって大きな試験管みたいなところに入ってて、その前でゲンドウが。
鶴巻 セックスしちゃったら、おしまいなんですよ。セックスしないところがいいんであって。
竹熊 永遠の処女というかね。