というわけで最後の5だが、まあこれに関してはあまり不思議ではないので省いておこう。

さて、話は再び3に戻り、サードインパクトについて絡めていく。
死海文書によるとサードインパクト(正確にはインパクト)によって生態系のリセットが起こる、とあるらしい。
しかしなぜ生態系のリセットが起こるのだろうか?
劇中においてインパクトはただの事故であるファーストインパクトを除き使徒との接触(によって起こるとされていた)や人類が人工的な作業を行った結果引き起こされている※1。

これが運用書である場合、インパクトなんてものが「○○年後に起こる」なんて書かれているのはおかしいのだ。
なにせ黒き月と白き月が地球に落ちたのは単なる事故である。それとも事故を前提に書かれていたのだろうか?おかしな話である。
となると考えられるのは一つ。

『死海文書におけるインパクトとは、べつに使徒との接触や人類が行うことによって引き起こされる現象を指したものではない』

漫画において南極でロンギヌスの槍を回収した際、ゲンドウは「これによって人類は時間を稼げた」という趣旨の台詞を残している。
この槍はターミナルドグマに存在するリリスに向かって突き刺す形で運用されていた。
ゲンドウはこの後、15使徒戦において槍を地球の外側へと投棄している。
また、ロンギヌスの槍の回収やリリスへ突き刺す行為はゼーレも承認している。
ここから導き出される結論とは、

『インパクト=生態系のリセットとはリリス、ないしアダムの復活によって必然的に引き起こされるものである』

なのではないか?というもの。
もしも地球にアダムが存在せず、ゼーレやネルフが存在しなくとも、リリスは復活し、生態系をリセットしてまたやり直していたのではないだろうか。
ループというよりは『リフレイン』である。

……とはいえ、この説だと少々疑問も残るが(そんな頻繁にリセットされたらそのうち地球は生物の生存に適さない環境になってしまう。第一始祖民族はドSか!と)
しかしそれなら『そのシナリオのままだと十数年後に必ずサードインパクトが起こる』という妙に曖昧な時間感覚も解決できる

※1…実際にはいろいろとプロセスがあるが今回は論点がずれるためすべてスルー。たぶん野暮なツッコミが入るだろうがすべてスルー