実のところ、作者が「一貫した設定と世界観」を考えないまま
いかにも意味ありげな台詞と描写ばかり出しまくったから、これまでの描写と
矛盾しないように話をまとめるのは至難なんだよな。

たとえば、これ前に言ったことだけど
カヲルの「第一使徒の僕が第十三使徒に落とされるなんて」のたった一言で
・使徒の番号というのは人間が勝手に決めたものではなく、使徒自身にとって意味がある
・この番号は「ゼッケン何番」や「背番号何番」みたいな単なる区別ではなく、何番であるかということに意味がある
・さらに、その番号を後から変えることができるし、それに伴って「番号に付随する性質」も変えることができる
・使徒は本来十二体しかいないことが確定している
・にもかかわらず、「もし十三番目の使徒が存在するならどんなもので、どんな意味があるか決まっている」
これだけのことが決まってしまったわけだ。

一方でヴィレ側の「いないはずの十三使徒?」の一言でも
・使徒は本来十二体しかいないし、そのことをヴィレは知っている
・ヴィレは使徒の番号を識別する方法がある
・番号を識別したうえで、いないはずの第十三使徒を使徒であると識別できる
これだけ決まってしまう。

この二つの台詞が意味するものだけでさえ、もうちゃんと説明できないと思うな。